【和風F】風俗博物館の展示「かさね色目」

 平安時代の王朝世界を四分の一のドールハウスで展示している風俗博物館。


 こちらには、平安装束の「かさね色目」についても展示がありました。


 これについては、文字で説明するにも限界がありますのでX(旧Twitter)にポストした写真をご覧いただければと思います。


「梅かさね」「桜かさね」「若菖蒲かさね」「白撫子かさね」「雪の下かさね」「松かさね」がありました。


「梅かさね」「桜かさね」↓

 https://twitter.com/washu72802210/status/1719688432967205268


「若菖蒲かさね」「「白撫子かさね」↓

 https://twitter.com/washu72802210/status/1719688891547140340


「女郎花かさね」「雪の下かさね」↓

 https://twitter.com/washu72802210/status/1719689261010788440


「松かさね」↓

 https://twitter.com/washu72802210/status/1719690598817652932

 https://twitter.com/washu72802210/status/1719691116587676116


 それぞれのイメージのもととなった植物も傍に添えて展示して下さるので、どうしてそのようなネーミングになったかとても分かりやすかったですよ!


「菖蒲」とか「松」とかにも「赤」系統の衣が使われるのは、それぞれ根元や花の部分に着目するからのようです。


 ほら、「ほうれん草」でも根元が赤いじゃないですか。

 菖蒲の根元もそんな風に赤いものだそうです(花菖蒲ではなく、サトイモ科のアレです)。


 松の「花」の実物をしっかり見たことがありませんが、今回の展示では写真も解説パネルに掲載されていました。確かに濃いピンクのような色です。


 鷲生は自分が平安ファンタジーを書くまで、「かさねの色目」というのは何枚も重ね着をして、その色が袖や襟元にのぞくことだけを指すと思っておりましたが。


 表地と裏地とで、透けてどんなふうに見えるのかも含めて、その色合いを愛でていたようですね。


 X(旧Twitter)にポストした中では、「桜かさね」がそうですね。


 解説パネルには「表地の白色に裏地の紅がほのかに透けた様が、夕暮れに仄白く浮かんで見える桜の美しさを象徴的に表しています」とあります。


 繊細で優雅な美意識が感じられる展示でした……。


 ちなみに。

 X(旧Twitter)には昨日の11月1日にポストしたところ……。


 次から次に「いいね」や「リツイート」などのリアクションがあって、ビビりました(バズったってほどじゃないですが、鷲生にとっては過去に経験がないほどでした……)。


 昨日の11月の1日は「古典の日」で、それでなんでしょうか。


 この「古典の日」も源氏物語に由来しています。

 Wikipedia「古典の日」から下記を引用しておきます。

 鷲生が若い頃には無かったはずだと思っていたら、源氏物語千年紀にちなんで2008年にできたそうです。


 *****


 紫式部日記の寛弘5年11月1日(1008年12月1日)の記述に、源氏物語の作者紫式部に対して、藤原公任が「あなかしこ、このわたりに若紫やさぶらふ」(そういえば、このあたりに若紫の姫君がいらっしゃるのでは)と語りかけたとある。「若紫」とは源氏物語の登場人物であることから、この記述は日本を代表する古典文学である源氏物語が歴史上はじめて記録されたものであることを根拠としている。


 このため、作家の瀬戸内寂聴、茶道裏千家前家元・千玄室(呼びかけ人代表)などが呼びかけ人となり、記述の日から千年目に当たる2008年(平成20年)の前年、2007年(平成19年)1月に京都府などを中心に立ち上げられた源氏物語千年紀委員会が、11月1日を古典の日とすることを提案した。2008年11月1日に記念式典を開催し、古典の日が宣言された。


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