第7話 処女喪失 その2

 杏子のそこはぷっくりとした丘に溝が一筋、ある意味幼児のそれみたいに見えた。

「一人でしたことは」


「ないです、やだ恥ずかしい」

杏子はそういうと、体をねじり手で隠そうとした。


「だーめ」

 亮はその手をつかむと、彼女の手を封じた。力を入れなくても相手を制圧するぐらいの技は持ち合わせている。


「ダメ、シャワー浴びてないから、汚いよ」

亮がそこに顔を寄せたことで、何をされるのかが分かったようだ。


「大丈夫、処女の味なんて久しぶりだから」

 亮は人差し指と中指で溝を開いた。もう少し汚れがあるかと思ったが、きれいなものだった。


 パンティごしでは気が付かなかったが、微かにに石鹼のにおいが残っていた。一応準備はしてきたようだ。杏子自身が言ったとおり十分な「耳としま」らしい。


 柔らかい陰毛に隠れて溝が始まるあたりに、皮に包まれたクリトリスがあった、軽くむこうとしたら、小さな悲鳴が上がった。


「ごめん、痛かった?」

「はい、少しだけ、でも大丈夫です」


 ま、無理をすることはない、亮はその部分にゆっくりと舌を這わせた。

 杏子の体がぴくんとはね、そしてくすぐったそうに声を出した。


「だめですよぅ、くすぐったくておしっこ漏れちゃいそうです」

「それでも俺はいいけど」


 杏子の声が甘えたものになっている、亮にはそれが、かわいいと感じた。体の向きを入れ替え、抱きしめると唇を重ねたが、杏子は今度もそれを拒まなかった。


 前にいた街で、年齢をごまかして高級クラブで働いていた女子高生と付き合っていたことがある。


 後でわかったことだが、その娘は長男の部活の先輩だった。彼女には頑としてキスは拒まれたものだ。本命の彼がいて、亮は単なるセフレということだったらしい。


 杏子はそんなことも考えないのか、今度はおずおずではあるが自分から口を開き舌を受け入れてくれる。


 舌を絡めながら、大きな乳房を掌で包む。もう少しぷよぷよかと思ったが、弾力があった。徐々に掌の中で固くなる乳首を軽くつまむと、杏子はあまい声を漏らした。


 股間に手を動かすと杏子はわずかに足を開いた。そこは完全に濡れていた。中指を入れると、杏子は悲鳴を漏らした。


 それはそうかも知れない。中指の周りにははっきりとわかる膜があった。

 自己申告なので本当かどうかはわからないが、中学からこっち何人か処女は抱いてきた。


 しかし、これほどしっかりした処女膜に当たったのは初めてだった。これは痛いかもしれないなあ、と、亮は少しばかり悩んだ。


「ね、生理いつ? 周期はっきりしてる?」

「え、たぶんあさって、私、割りときちんと来るから」


 杏子は亮が何を言わんとしたのか気が付いたらしい、少しひきつった顔をした。

「コンドームなしでするんですか?」 



 








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