閑 話 三人娘

「ふぅー」


「ジャンヌちゃん、ソロンさん、お風呂気持ちいいですね」


「生き返ります~」


「それにしても、ジャンヌちゃんも大きいですね、羨ましいです」


「えへ、ソロンさんとそんなに変わらないんだ~」


「そう? 変なの寄って来るし、こんな脂肪の塊、肩こる原因だし」


「それでも、羨ましいです」


「あたいは、あんたみたいな美人な方が羨ましいけど」


「ルイさん、うちからみても羨ましいです」


「そんな、それほどでも~」


「あーぁ、うち、レオンさん、いいなぁって、第二夫人でいいから置いてくれないかな」


「だ、ダメです」


「あ~ぁ、ホント、ルイさんズルいです」


「??」


「恋人は変わることもあるけど、幼馴染の代わりはいないってことよ。ね、ジャンヌ」


「そうです」


「そうですか~、ちなみに二人はどこでレオンと会ったんですか?」


「ギルドで、うちから声をかけたんです」


「逆ナンですか!」


「そうなのかな、パーティー組むのに、この人なら信用できるかなって」


「ソロンさんはどうだったんですか?」


「たまたまよ、ギルドで変なのが寄って来たから、逃げ込んだ先に居たのよ」


「そうなんですね」


「ルイさん、レオンさんのこと、いつから好きなんですか?」


「うーん、教会で勉強をし始めた頃かな。意識しだしたの。ジャンヌちゃんはいつから?」


「クエストの報酬、全部くれたときからかな。好みのタイプだったし、ワンチャンあるかなぁって」


「ソロンさんは、どんなタイプが好きなんですか?」


「そうね。あたいより賢い人かな。賢い子供欲しいし」


「じゃあ……」


「リーダーは頭いい方だと思うけど、あたいの求める賢さではないなぁ」


「う、うちは賢いと思う」


「そういえば、ルイ、学園ではどんな勉強しているの?」


「専攻は精霊学です」


「へぇー、珍しいわね」


「小さい時から、精霊が見えるんです。もっと仲良くなりたくて、勉強しているんです」


「そうなのね」


「ルイさん、成績どのくらいなんですか?」


「三年目でようやく首席です」


「「首席!」」


「はい、どうしても奨学金とりたくて、頑張ったんです」


「はーぁ、あたい、あんたと結婚したいわ」

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