第2話 市長を狙う影

エピソード2 市長を狙う影


ジャック「それで心当たりはあるのかい?何があって市長の座をおろそうとされるんだよ?」


市長「そうね。心当たりはないのだけど。それが不安なのよ。」


フィン「市長様は美人でお優しいし狙うやつらとは何でそんな考えになるんでしょうかい?」


ジャック「今日会ったばかりなのにえらく褒めるね。流石だよ。」


市長「ジャック、あなたも見習ってはどうでして?ありがとう。嬉しいわ。」


ジャック「その不穏な動きについて、市長さんのいわゆる護衛の方たちはどういう対応をとっているんだい?」


市長「それがただでさえいつもの業務が忙しいところに、この対応も入ってしまって、てんやわんやで。現状は何も変えられない様子なの。」


ジャック「確かに。忙しいよな。逆に護衛を増やしたりすると目立つだろうし。

以前におれがカフェで見下ろしたような愉快な光景に。。おっと今のは気にしないでくれ。」


フィン「ジャック、その話はここではやめとておけよ。」


市長「??カフェで見下ろす?何の話でして?」


ジャック「まぁまぁ、ということはお仕事の相談かな?実は護衛もできて気さくで楽しいうってつけの人物がいるんだよな。」


フィン「お!おれも知っているぞ。そうそう。市長様、適任がこの街にいてましてね。ぜひとも紹介できればと。」


市長「まぁ。それは頼もしいこと。それはどなたなのかしら。あまり多くても目立ちますので2人くらいが好ましいのですけど。」


ジャック「おー!ではご紹介するよ。この街の一番の自由人で紳士なナイスガイ、このわたくしジャック=ザ=ミカエルと、、そしてそして」


フィン「同じくこの街の一番のシェフとおもなてなしの心を持った、そして全ての女性の味方であるフィン=ニコル=シュナイダーでございます。ふっははは。」


ジャック「決まったな!フィン!(グッチョブ)」


市長「まぁ調子のいいこと!あなたたちだなんて。第一護衛なんてできるのかしら?」


ジャック「やだなぁ市長様、人は守りたいものができたらどんなことをしても守れるもんだぜ?なぁそう思うだろうフィン?」


フィン「もちろんだとも。市長様のためならたとえこの体が朽ち果ててでも守ってみせますぜ。(キラーン)」


市長「そう言われるとそうね。信頼できる方でないと私も安心できないわ。そうね。あなたたちといたら退屈もしなさそうだからぜひお願いしてみようかしら。」


ジャック「!?ほんとですか?いやーさすが市長様は見る目がおありで。そうと決まったら命を掛けてでも守らせて頂きます。」


フィン「私もこのお店はスタッフに任せて。市長様の料理人もできたらと思いますので。あ、専属のシェフで雇うなんてのはどうですかい?ぜひお願いできればと。」


市長「ほんとでして。市長専属のシェフね。ふふ。悪くないわね!ぜひお願いしようかしら!

でも私は味には厳しいですわよ。」


フィン「ほんとですか!市長様!大丈夫です!きっとあなた様を喜ばせる料理人になってみせますので!いやーこれから頑張るぞ!」


市長「ふふふ。ではジャック、フィンさん

そういうことでこれからよろしくお願いしますわね。」


フィン「やった!はい!よろしくお願いします!精一杯がんばりますので。はっはっは」


ジャック「ちょ、おれにもさん付けで呼んでくれよ。まったく扱いがひどいんだから。」


市長「ジャック、それはあなたの今後の働き次第かもしれないわよ。頑張ってね。

そうと決まればこうしてはいられないわね。ジャック、フィンさん、それでは行くわよ。」


ジャック「?行くってどこに行くのかい?」


フィン「あれ料理のデザートは食べていかないですかい?」


市長「デザートは次回の楽しみにとっておくわ。決まっているでしょう。あなたたちの初の仕事がちょうとあるの。これから西のウェルベック街でスピーチがあるのよ。その護衛をあなたたちにお願いするわ。」


??「ジャック様、フィン様。どうぞこちらへ。お車にお乗りください。」


ジャック「ああ、どうも。ってどちら様ですか?」


市長「こちらの素敵な紳士は私の執事のアルバートよ。私が市長に就任してからの仲で主に車の運転とそれからボディガードもしてくれるのよ。」


ジャック「おぉ、確かに。よく見るとスーツの下からでも鍛えて抜かれているのは分かる。」決して大柄ではないが無駄な肉も付いていないし、鋼のような体に仕上がっていそうだ。


市長「何1人でぶつぶつ言っているのよ。

よろしいこと。つまりアルバートはこれからあなたたちの先輩になるのですからね。頑張りなさいよ。」


アルバート「お嬢様。ご紹介ありがとうございます。新人が2人増えると言うことですな。これはまた新鮮で楽しくなりそうですな。どうぞよろしくお願いいたします。」ゴゴゴ、、


ジャック「!?おいフィン、何故か殺気のようなものを感じるのだがこれはおれだけなのだろうか。」


フィン「ジャック、おれは分かるぞ。これからのお嬢様への発言に失礼あると酷い目に会うぞこれは。」


ジャック「そういえば、レストランでずっと入口のガラス扉に黒い影が見えていたんだが、ずっと聞かれていたかもしれないな。ほら、体型をいじっただろう。」


フィン「うわーあれ聞かれていたか。ジャック、おれにも巻き添えきそうだからほんと頼むぞこれからは。」


ジャック「ははっ大丈夫だろう。仲良くすれば多少のことは許してくれるさ!」


アシュリー「さっきから何をぶつぶつ言っているの?そうだこれから共に頑張る仲間になるのですから、握手でもして改めて挨拶してみては?」


アルバート「ほほ、そうですな!ではお二人共改めてよろしくお願いしますぞ。」


ジャック「!?おいいきなりだな。まぁこれはどうもよろしく。。ぐはっ!」ゴキゴキ


フィン「ジャック?あ、どうもよろしくです。。ってあれ、痛くない?」


アルバート「フィン様はこれからお嬢様の専属料理人になられると聞いておりますので、どうぞ無理なさらず手を怪我するないようにお願いしますぞ。」


ジャック「おれはただの護衛だもんな。ってやっぱりお店の会話は全部聞こえていたのかよ。」


アシュリー「何ひそひそ話してるのよ!ではみんな改めてよろしくね!これからは私を大事に守ってよね!」



こうしてジャック達の市長様を守るマンハッタンでの旅が始まるのであった!


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エピソード2 fin

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