第一章 二部 魔狼フェンリル編
第9話
スタンピードを収めて、私たちは、転移魔法を使ってダンジョンの外へ出る。察知魔法を使ってあの騒がしい程に居た魔物は、今や静けさと化していた。
ローダー領の方も皆怪我人がいるぐらいで死者は出てないことに私は胸を撫で下ろす。
「エレイル、お疲れ様でした。少し休んでいきますか?」
オリビエからそう言われ、私は――――
「大丈夫だよ、魔力を消耗しすぎただけだから、それに、オリビエも
そう言って私はオリビエに
「い、いえお構いなく....」
そう言ってオリビエは、手を顔に抑えながら返事をするのだった。
sideオリビエ
私は、不本意ではあったけど、エレイルの行動を尊重したく、あの冒険者たちの傷を直してから、事の発端が始まった。
不明な冒険者の失踪に、あの森では発生しない黒いモヤにデビルグリズリー色んなことが重なって、今回の事件は私たちで解決しないとこの町ローダー領はなくなってしまうかもしれないという自体にまで陥った。
最初は、エレイルがやるならと思っていたが、こんな所で邪魔されたらと思うと少しモヤモヤする。
それでも、エレイルと一緒に....隣にいられるならなんて考えてら、案の定で魔族や魔王の手先みたいなのが出てきて、そんなこんなでローダー領の人達と協力するんだけど、そこで出会った人達は、エレイルや私にも邪な視線を送ってくる。
それに私は、気づかれない程度に視線の方に殺気を放つ。
そうしたらびっくりしたのか皆が目を逸らす。
それからはギルドマスターであるノルトと共に私たち二人は執務室へと歩みを進める。
エレイルがノルトに何が起きたのかの経緯を話している最中も入る前に仕掛けたエレイル特性の魔法陣頭に魔法陣を浮かべて空間魔法でその場所に貼り付けるという高度どころかそんな魔法を確立できる存在なんてこの世界に何人いることか。
その仕掛けが見事に決まり、グロムというこの冒険者ギルドの職員が罠にかかる。その罠は悪意ややましい事を考えていたら反応するように仕掛けたそうだけど、そんなのもはや意味不明なのよね。
ちなみに言うとエレイルの魔法属性はこの世界ではありえない数なのだ、それを私に教えてくれるということは、私は信頼されているということむふ!!と行けない行けない。
そうこのエレイルの魔法属性は、聖魔法と光魔法を除く全て【火・炎・水・氷・土・風・雷・闇・植物・空間・無】を備えているそうだ。
この情報は、エレイルの両親のみ知っているとのことで、領内では3属性のみ使っていたと言われた。
この世界における属性は神が13柱いてその頂点に創造神がいる。その創造神は人間にある程度のカゴは与えられるが個人に1人信託を授ける存在を決めるという。
だけど、エレイルはそんな創造神以外の神全てから属性を与えられているということは、それだけ、神が溺愛しているということ、私に関しては確かに聖魔法や光魔法に加えて創造神の加護を一身に受けているからなのか創造魔法何てモノもある。
そのせいなのかは分からないけど、聖魔法に考えた事ができるようになったのは言うまでもないことで、私は魔力を使って微弱な聖魔法をエレイルに与えている。
これは、段々と好意を抱くように仕向ける仕掛けだけど、罪悪感とかはもちろん無いよ?洗脳とは少し違うからね?本当だよ?
そして迎えたスタンピードでは、私に抵抗があったエレイルもすっかり抵抗が薄れているではありませんか!やだ!!
飛んで向かう時も、くっつけれるし至近距離でエレイルのいい香りを堪能できるとかもはや天国にいる心地良さだよ!!
それからはダンジョン内に入って私は圧倒的な強さでダンジョン内の魔物を凍らしたり灰にしたりする勇姿をゆっとりとながめながら進んでいく。
私は特等席で、エレイルの行いを見れるとかもう抱いてもいいだろうか!!おっといけない、トリップする所だったよ。←(もはや手遅れ)
そんな感じて、なんやかんやあって無事に事の始末を終える。
それからはダンジョン内からエレイルが転移魔法で外へと出る。私は疲れていると思ったので声がけして労うと、エレイルから―――
「大丈夫だよ、魔力を消耗しすぎただけだから、それに、オリビエも
と言われた私はここまでになるのにどれだけの時間を費やした事がと思いながらその想いが溢れてきて私はニヤける口を抑えて赤くなる。
「い、いえお構いなく....」
と私は恥じらうように見せてニヤけた顔を抑えるのだった。
◆◇◆◇◆
あれから私たちは、ローダー領についてから、皆に話しかけられている。私とオリビエはついて早々に感謝の言葉を外にいた冒険者やこのローダー領の騎士や兵士に言われる。
そして町の人達にも感謝の言葉を言われながらこの町の領主であるローダー男爵にも頭を下げられる始末で、そんなローダー男爵からは、自分の息子と結婚しないかなんて言われるし、なんならその息子さんはまだ10歳という(頭大丈夫か?)
なんて思いながらも皆が私たちを歓迎ムードでお祭り騒ぎ、そんな中でオリビエはと言うと
『私のエレイルに近づかないでください!!』
なんて言っていたりする。いや私あんたのモノじゃないからね?
そんな感じてこの一日は濃すぎる日常だった、色々と食べたり飲んだりして落ち着くのによる9時ぐらいまでなってやっと解放されて、私たちは男爵の屋敷のお客様専用部屋にオリビエと2人っきりでいる。
「オリビエはさ」
「なんですかエレイル?」
そう呟いて私はある事をいう。
「いつでも襲おうと思えば襲えるのになんで私の事襲わないの?幾らでも機会なんてあったじゃない?」
そう告げる私にオリビエは―――
「だってそこには愛がないじゃないですか、私これでも乙女なんですよ?エレイルにだけはこの愛が抑えきれないだけで」
そう告げられる私は、欲望の化身みたいなオリビエの事を改めないと行けないのかもしれないと、この時少なから思ってしまった。
「そうなんだね、とりあえずはいやいややるのではなくて、まぁ...少しずつ関係をその伸ばしてもいいか...な?」
「ほんと!?ありがとうエレイル♡」
そう言って満面の笑みで私に微笑みかけてくるオリビエに私は胸の当たりがドクッと跳ねるのを感じながら、いつものようにオリビエとくっついて眠るように、今日一日の疲れ(オリビエとのやり取り)癒すべく眠りにつくのだった。
いつもと同じように私は目を覚ます。
オリビエはと言うと―――
「…zzZ」
幸せそうな笑顔をして眠りこけていた。
いつもとは違う男爵の屋敷での目覚めだけど、意外となんだかスッキリしたような目覚めを迎える。
多分だけど、オリビエとの
でも一線は超えないようにある程度の防御魔法を自分自身に掛けているから、まぁ信頼してない訳では無いけど、私の貞操のためだからね。うんそうゆうことだからね!!
それから私はオリビエを起こす。
「オリビエ、起きて朝よ。」
「ふぇぁぁ〜おふぁよ〜エ〜レイル〜♡」
そう言って起きるオリビエはさながら女神のように気だるそうに私を見て微笑みながら朝の挨拶をする。
私はオリビエを起こしたあとはベルを鳴らして使用人を呼び、朝食の準備を頼んでから私の空間魔法に入れてある。
顔を洗う桶を取り出して水魔法で冷たい水をその桶に注ぐ、とりあえずは私は準備した水で顔を洗いオリビエにも洗わせる。
そうしているうちに、朝食が運び込まれて来て私たちはそれを食べる。食べ終えてからは、次に何処に行くかをオリビエと相談するため少し町に出て考える。
町ゆく人々は、私たちに挨拶をしながら、笑顔で私たちも挨拶をしつつ、目的の場所である冒険者ギルドにつく。
「あ、エレイルさん!おはようございます!何かご用事時ですか?」
「はい、ノルトさんはいますか?」
「はい、いますよ!少し待っていてください今から呼びますので!!」
そう言って受付にいた可愛らしい女の子が嬉しそうに、ノルトさんの所にいく
それから直ぐにノルトさんが少し駆け足でこちらに来る。
「エレイル殿にオリビエ殿!すみません少し書類に手間取ってしまって」
「別に急がなくてもいいんですよ?こちらが無理に来た訳ですから」
「いえいえそういう訳にはいきませんよ!なんてったてここのローダー領を救ってくれた方なのですから!!」
そう言われて私は少し照れる。そして私たちはノルトさんの執務室へと足を運び、少しだけ今回の事で知り得た事で聞きたいことをノルトさんに話す。
「ノルトさん、ここなら迷いの森に行くのはどれぐらいかかりますか?」
そう聞くと驚いたように目を見開くノルトさんそして次に放たれた言葉に私とオリビエは少し驚いたような顔をする。
「迷いの森には、近よっては行けないです。」
「何故ですか?」
「――――あそこには、魔狼フェンリルという昔から住みついている災害級の魔物がいるのです」
とそうノルトさんが言い放つのだった。
◆◇◆◇◆◇◆
〈あとがき〉
sideオリビエ如何だったでしょうか?
やはりと言っていいほどに煩悩まみれだったでしょうか?(笑)
それにエレイルのとんでもチートはこれから更に加速します。乞うご期待(*´ч ` *)
次回は迷いの森に旅立つ回です。
色々と試行錯誤してエレイルとオリビエの関係を進展させるような展開を練っていきます。
投稿予定は、いつになるかはちょっと未定ですので、待っていてくれると嬉しいです。
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