第3話


私たちは、街道を渡って風景を見ながら歩く


その横で微笑む聖女オリビエさんは、少し難しい表情をして、歩いている。

それに私は、ちょっと気になって、魔力探知をして見ると、おう気な反応の魔物が4人ほどの人数を襲っていた。


生命反応は2人が小さくて、後の2人は応戦している。それに私はオリビエに声をかける。


「オリビエさん、今魔力探知したら魔物に襲われている人達がいるから急ご!!」


「ええ、分かりました。少し正気が強い気がしていたので、多分ですが、かなり厄介な魔物かも知れませんよ」


「大丈夫だよ私こう見えてサイクロプスとか一撃で倒せる自信あるから」


そう言ったらオリビエは少し微笑んで知ってましたよと言わんばかりに見つめてくる。

私も、直ぐに探知出来たオリビエを見直しながら被害が起きている現場へと向かう


そこに居たのは、冒険者と思われる4人パーティーで男性2人に女性2人のバランスが取れた組み合わせ


後方の2人は怪我をしていて、1人はそれを治療し、剣士と忍者っぽい人は目の前の魔物、デビルグリズリー2匹を相手していた。


それに私はオリビエを抱えて飛行魔法と身体強化のバフに、私の混合魔法オリジナルである闇と炎を混ぜた魔法『闇の息吹ダークフレイム』を放つ。


その炎は消す事も出来ない魔法、アニメで見たあの忍術を持ちいて作った私の新たな魔法だ。


それを放たれたデビルグリズリーはもがき苦しむ


『グオオォォォォ!!×2』


それを見ていた冒険者達は呆気に取られて少し放心している。

私はその者達のいる所に、降り立ち挨拶をする。


「危ない所でしたね、大丈夫ですか?」


「あ、ああありがと加勢してくれて」


「ならまずは、皆さんの治療をしませんとね。エレイルさんも入ってください」


「いや、私は────」


そう言おうとしたら私の腕を握ってきて聖女の聖なる光の中に入る。そしたら皆の傷が見る見るうちに無くなっていくけど、なぜに私を入れたがるのか謎だ。


そして傷が塞がった冒険者達は、驚きと少し戸惑った様子で、私たちに再度告げる


「ありがとう本当に何から何まで、俺はこの冒険者パーティーのリーダーで剣士リオだそして俺の隣の奴が」


「ケインだ、宜しく....」


そう言ってから、回復した女性二人が私たちの方へと歩み寄ってくる。


「もう助からないかと思ったよ、ありがとう私は、このパーティーの副リーダーで魔法使いのアキネ宜しくね。」


「わ、私は補助魔法使いや回復魔法専門のサレナ、よ、よろしく」


そう言われてくれた4人に対して私たちも挨拶をする。


「私は、今は旅をしてる最中のエレイルっていうのそして私の腕を掴んでる子が」


「僧侶のオリビエと言います。」


そう言ったら、少し驚いた顔になった女性二人あ、これは分かっている顔だ。

そう思って私は先に声を上げる。


「今はちょっと分け合ってお忍びだから、私たちの事は詮索しないで貰えると助かるな。」


「うん!分かったよエレイルさん、助けて貰ったんだからそれぐらいわけないよ。」


「う、うん!私も言わない、よ?」


「俺も恩人に対してそんな無粋なことしないよ。な?ケイン」


「コクコク....」


「ありがと、でもここら辺でデビルグリズリーなんてちょっと信じられないね」


そう言ったら剣士のリオがなにやら話してくれた


「最近ここいら一帯で、行方不明が続失していてな、俺たちはBランク冒険者なんだけど、その調査で、ここに来たら、あんなAA級の魔物と遭遇するなんて思わなかったぜ。」


「それは最近なの?」


「いや、行方不明が出てきたのは1週間程前だったな。」


「うん、最初はCランクの人たちが何人も居なくなっておかしかったからBランク~Aランク冒険者に依頼が回ってきて、私たちは今回で2つ目のパーティーになるよ。」


「そうなのね、なら私たちを貴方たちの町に案内してくれないかしら?

なにか手伝えることがあるかもしれないし、こう関わって何もしないのは何だか嫌なのよ。ねオリビエ?」


「エレイルは優しいね、勿論いいよ、貴方たちのもいいかしら?」


「え!?協力してくれるんですが!?凄く嬉しいです!!」


「助かるぜ!!なら早速町まで案内するよ!」


そうして残りのふたりも、頷きながら私たちは、リオ達が拠点としている町に行く。


道中の道案内がてら、私たちはリオやアキネたちの話を聞きながら歩く。




◆◇◆◇◆




そう居ているうちに、皆が拠点にしている町、ローダー領へとつく。


橋を渡り、冒険者ギルドに向かって歩く、その途中周りの視線やらなんやらで少しあれだったけど、目線に離れているので、平然として歩く。


「やっぱり、エレイルもオリビエさんも美少女ですから、目線が凄いですね。」


そう言って話しかけてきたのは、アキネさんで私たちが歩いているからと言っていたけど、まぁ私は慣れてるし、オリビエさんも私の隣で涼しげに微笑んでるよ。


「まぁ、私たちの見た目からしたらそうなるのは分かってたからね。あと後の2人は、私たちの正体まだ分かってないよね?」


「ええ、私たちは結構噂とかよく聞くから、ある程度は理解してるけど、その....隣の聖女様だよね?..((ボソッ…」


「ちょっと分け合ってね....」


そう言って私とアキネが話していると少し不機嫌そうになって私を見つめてくるオリビエさんは何処か少し可愛らしいと思えた。

(あれ?そういえば、最近身の危険とか警戒してたのに、オリビエのこと見てるとほっとけなくなるのはなんでだろう?)


そう思いながら私たちは、冒険者ギルドについて皆で中に入るのだった。

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