質量を 持たないはずの 想いでも 重ねれば沈み 叶えれば浮き


「どうして返事くれないんだろ」


「めんどくせぇって思われてんじゃん?」


「えっ!?ほんとに!?そうなのかな。やっぱりあたし重いのかな」


「そうやって細かいことに一喜一憂してるようなら、重い奴って思われてるかもな」


「そうかなぁ。そうなのかなぁ。そうなんだよねぇ、きっと。嫌われちゃったかなぁ」


「あぁ、うっとおしい。ちょっと返事来ねぇぐれぇでうだうだ言ってんじゃねぇ!」


「ともだちがへこんでるのに、ちょっとは優しくしてくれてもいいじゃん」


「ちょっとは大人しくしてくれたら考えてやるよ」


「うぅ。。。あっ、返事きっ、いたっ!」


「……机に突っ伏した状態から飛び上がるからだよ、ばぁか。……ま、良かったな」


「いったーい。でも、嬉しいぃ」


「嬉しくて泣いてんのか、痛くて泣いてんのか」


「どっちも!」


「そぉかよ。良かったな」


「うぅ、良くないけど、良かったよぉ」


「はいはい」

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