第16話 完璧な対応

 私たちの順番が回ってくると、メガネをかけた女性が笑顔で声をかけてきた。


「ようこそ、こちらは更新課でございます。私は手続きをするララフリンと申します」

「冒険者クラン【光の絆】です。クランとメンバーのギルドカード更新をお願いします」

「こちらへギルドカードをお渡しください。ギルドカードを更新される方は、こちらの水晶に手をかざして頂けますか?」

「はい、判りました」


 私達は、ララフリンの説明通りに、順番に水晶に手をかざしていく。

 現在のステータスは次の通り。


【アリス.フェリシア 10歳】RankA

【種族】光妖精族ライトニングフェアリー Lv70

【称号】七神女神の愛し子

アネモネの加護

    ヴェガの加護

    シエルの加護

    セーラの加護

    ローゼの加護

    アーニャの加護

    エルメスの加護

    現人神

    光樹の主

【HP】750

【MP】∞

【筋力】700

【防御】650.

【魔力】∞

【敏捷】830.

【知力】∞

【運気】250


【ゼーラシュカ 12歳 】RankB

【種族】ハーフエルフ Lv50

【職業】レンジャー

【HP】350

【MP】450

【筋力】190

【防御】180

【魔力】310

【敏捷】330

【知力】200

【運気】50


【アナスタシア10歳】RankB

【種族】ハーフヴァンパイアLV50

【職業】魔法剣士

【HP】350

【MP】458

【筋力】250

【防御】240

【魔力】400

【敏捷】310

【知力】220

【運気】65


【リューネブルック 10歳】RankB

【種族】竜人ドラゴノイド Lv45

【職業】龍騎士

【HP】250

【MP】180

【筋力】350

【防御】350

【魔力】180

【敏捷】210

【知力】180

【運気】50


「お待たせ致しました。ギルドカードの更新手続きが終わりましたので、カードをお返し致します。あとクラン【光の絆】につきましては現在のRankBからランクupをして、RankAになりました。ランクupおめでとうございます」

「ありがとうございます。並ぶ場所が違うかも知れませんが、王都周辺にあるダンジョンの情報はもらえないでしょうか?」

「申し訳ありませんが、課が違うのでお渡しできません。私の方からダンジョン課の方へ連絡を致しますので、コールがありましたらダンジョン課へ向かってください」


 ララフリンは渡せない理由を伝えると、ダンジョン課へ連絡すると言ってくれたので、コールがあるまでホールにあるソファーに座って待つことにした。

「ララフリンさん、ありがとう感謝します」

「いいえ、当然の事をしただけです」


 ララフリンの素晴らしい対応に、これまでの冒険者ギルドへのイメージが少しだけ変わった。完全に変わるには、冒険者ギルド総本部以外もこのような対応をしない限りは変わらないね。

 それでも、冒険者ギルド総本部の対応には今のところケチをつけるところは1つもない完璧なものだった。


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