第3話
日は流れ林間レクリエーションの日がやってきた
しおりに記載された持ち物を持って学校にきて、バスで自然公園に行き。
学校が設定した4つのルートからひとつを選んで回るのが今回のイベント。
衣装は安全を考慮して体操とジャージである。
ただここの体操服は男子は普通のショートパンツなのに対して、女子は先にスリットの入ったスポーツパンツスタイルであり。好みでタイツも使用可能である。
なんか誰かしらの趣味を感じる。
それはさておき、私、楓、雪、四宮の4人で、特に雪に考慮して比較的初心者用のルートで行くことになった。
道は最低限の整備で、時々絶妙に大きい石が各地に散乱していた。
(まあ大丈夫だろう。)と思っていたら。
ドサッと音が私に警鐘を鳴らした。
急いで後方へ振り向き状況を確認する。
後方にいる子は一人。雪だ。
私は前方にいる四宮と楓に伝え、雪の元へ向かい。背負った鞄から念の為に入れて置いた救急箱を取り出した。
「ごめんなさい。」
「謝らなくていい。大丈夫?。どこが悪い?。」
状況からだいたいの察しがついてた。
おそらく程々に大きい石を踏み込んでしまってそのまま足ひねってしまったのだろう。
現に雪は足の関節部分を押さえている。
できる限り可能な応急処置を済ませると同時に楓がこっちに来ていた。
「大丈夫そう?。」
「一応可能な応急処置はしたから、あとは先生たちに任せるつもり。」
と話していると四宮が巡回していた先生を連れてくるのが見えてきた。
「よいしょっと。」
「わぁっ!?。」
雪の鞄を楓に預け、私は右腕で身体を。左腕で脚を持ち。さながらお姫様抱っこの状態である。
「はわわわ。」
雪が照れくさそうに顔を手で覆っている。
元気そうで良かった。
合流した四宮と先生とともに救護テントへ向かった。
幸い軽い状態ですみ。一晩経てば回復するそうで良かった。
「ごめんなさい。」
「謝らくていいよ。大きい怪我でもなかったし。」
「でも……。」
私は雪の口を指で1本で塞いだ。
「でもじゃない。それにこれで楽しみにしていたイベントが潰れたとは私は思ってないですから。」
「そうです。雪は悪くありません。」
「四宮さんもありがとう。」
なんか不機嫌そう。
これはあれか。名前を呼べばデレるアレだろうか。
「改めてありがとう。玲。」
「ふん。いきなり呼び捨てはやめてください。」
「はい。玲さん。」
デレてるよねきっと。
まあそんなこんなで無事林間レクリエーションも終了して、無事帰宅。
楓を連れて私の部屋へ行き。
私は鞄を投げて、ベットにダイブした。
「ふぃ〜。」
今日は疲れた。やっぱりなれないことはするべきじゃないな。
お姫様抱っこかぁ…。
私もいつかされてみたい。
ふにゅっ。
脚をタイツごしに揉まれてる。
心地いい揉み具合。
これは楓だな。この触り方は。
気が利くと油断していると。
感触は太ももに行き。
ついにお尻方にまで…。
「おい!?。」
「ダメでしたか。」
ダメじゃないが。触り方がいやらしいのよ。
普通に気持ちの良いマッサージしてくるから余計に。
「それならこれならいいですか?。」
腰を。股を撫でててくる。
そういうのは良くないけど。
せっかくやってもらってるのに無下にできなし。
それになんか気持ちいい。
あっ、これダメ。
なんか気…。
「んっ…。」
「どうでしたか私のマッサージは。」
わかっててやったなこいつ。
まあいいか。
なんかほぐれたし。
それより雪は大丈夫だろうか?。
明日直接会って聞こう。
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