第2話
私は今日も渚の家に行く。
午後の林間レクリエーションの事前準備も終わり。私は早く用事を済ませて、渚が待ってる教室に戻る。
「ごめん。おまたせ。」
「慌てなくて大丈夫だよ。」
教室のほぼ中央。
本を閉じた渚が私を見ている。
(あぁ。綺麗。)
黒いショートの髪に、黒いブラウス。赤い瞳が異質感を出している。
それが愛おしくて。私は好きだ。
帰り道。
私と渚は手を繋いでいる。
だが幼子の頃のように指を交差させることは無くなった。
私が目立ってきてからは特に。
渚は前に出ようとはしない。
常に周りを見渡して。何が最善かを常に考えてる。
私が失敗した時も渚が失敗と言われないように私を助ける。
けれどそれは私の望んだ関係ではなかった。
渚の家を着いた。
私の家はその隣であり。もう15年。親を含めると20年以上の付き合いである。
「ただいま。」
「ただいま。」
「おかえりなさい。」
渚のお母さんが出迎える。
こうも付き合いが長いとアポもなしに上がれるし。なんならお泊まりも普通にする関係になってる。
まあ私の両親が忙しく、なかなか一緒に食事できないのもあるのだが。
私は渚に連れられて部屋へ向かう。
【なぎさ】と書かれた表札がぶら下がったドアの前に向かう。
「これは『命令』。楓。ドアを開けて。」
「はーい。」
ガチャ。ドアが開く。
渚が私の制服のネクタイを引っ張って部屋へ連れ込む。
首が閉まらないように優しく。
まるでペットのよう。
私がドアを閉めると渚が再び私に『命令』を出した。
「制服脱がして。」
「はーい。」
渚の制服を。ネクタイを。ブラウスを脱がす。
黒いブラウスでわからないけど。
ピンク色で縁どりされた子どもっぽいブラをしている。
そしてスカートに手をかける。
ファスナーの金具を掴んで、下ろす。
隙間からブラと同じデザインのショーツが見える。
これまた子どもっぽい。
留め具をスライドさせて外し。スカートを下ろした。
薄く赤面している。可愛い。
本当はこういうことさせる子じゃないのだけど。
私の為にしてくれている。
ベットに座った渚が脚を私の顔の前に出す。
「脱がして。」
「はーい。」
ニーソと脚の隙間に指を入れる。
「ん…//。」
くすぐったいのだろうか。
声が色っぽい。
そのままニーソを脱がす。
ゆっくり。
丁寧に。
じっくりと。
肌の温かさに包まれたニーソが一対。
報酬ということで貰うことができた。
綺麗な脚。
苦手なくせに私の為に、王女のようにわがままになってる渚が愛おしい。
今日はいやなことがあったのだろうか。
まあそれも良い。
「下着も脱がそうか?。」
「それはしなくていい。」
少し欲張り過ぎてしまったみたいだ。
「着替えるから出ていって。」
私を部屋から出す。
さっきと違って背中を押して。
ガチャんとドアが閉まり。表札が揺れる。
「ちょっとやり過ぎたかな~。」
手に持ってる一対のニーソの。
匂いを嗅いだ。
あぁ心地いい。
渚の匂いだ。
ガチャっと再びドアが開いた。
オフショルダーのシャツにスポーツパンツのような部屋着を着た渚。
少し赤い顔。
あの後ベットに顔を埋めたのだろうか。
可愛い。
「夕飯食べに行くよ。」
渚が私の手を引っ張っていく。
不安定で愛おしい渚。
私はこの祝福に感謝をしながら、夕食を食べて、渚と一緒のベットで今日も一夜を過ごした。
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