第26話 研究所へ

時間は夜になり掛けている中、研究所でスライムが居る場所へ。

研究員は隊長とハンスを出迎える。

ハンスがまずは挨拶する。


「調停官だ。ちょっといいか」

「はい、なんでしょう?」

応対する研究員に隊長は言う。

「毒を持ってるスライムの件だ」

「ああ、その事ですね。現在分析官やテイマーたちが毒や特性について調べてます」

ハンスはそれを聞き言う。


「何か出たか?」

「いえ、まだ何も。検査方法なども検討しながらですので。あと魔法によって毒を持たされたケースも考えて魔法使いにも分析に参加してもらってます」

その答えに対して隊長が言う。

「分析について資源関連に詳しい者を参加させてやってほしい」

「と、言いますと?」

「毒性について早く答えを見つけられるかもしれない」

「何か目星でもありそうな感じですかな…分かりました。手配しておきます」

ハンスは「頼むぜ」と言うと研究員は返事しれくれる。ただ研究員の返事に予想外の言葉が混じっていて僕らは少し反応する事になる。

「早めに結果を出せるよう努力します。王国からも要請が来ましたし」

その言葉にハンスが聞く。

「王国から要請?」

「はい。スライム騒ぎの件が王宮にまで届いたようで。対応を急ぐようにと」

部屋を出てから歩きながらハンスは隊長と話をする。

「王宮に話が届いたのはまずいですね」

「調査が進むのは良いがまごまごしてると討伐隊の編成や送り込みになりかねん」

「こっちも気合入れないと駄目ですね」

こんな感じで僕らは研究室をあとにした。



宿屋に戻った僕らに隊長が指示を出す。

「今日はもう遅い。明日の為に休むぞ。調べた物を整理しておけ」

そう言われ、全員で夕食を摂り、入浴して休むことにした。

布団に入りローナに言う。

「お疲れ様。ゆっくり休もうね」

「そうね。たっぷり睡眠を摂って明日に備えましょ」

そんな話をして眠りにつく事にする。

布団の中で思う。

討伐隊の可能性の事。

スライムたちとの衝突は避けないといけない、そんな風に思いながら明日も頑張る気持ちを強くしながら就寝した。

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