47.マイナススキル持ち四人が集まったら、なんかシナジー発揮して最強パーティーができた件 ☆
【作者】
小鈴危一様
【あらすじ】
マイナススキル持ちの冒険者アルヴィンは、またパーティー追放の憂き目にあっていた。
実力があるにもかかわらず、デメリット効果のあるたった一つのスキルのせいで、どんなパーティーからも厄介者扱いされてしまう。
嫌気が差したアルヴィンは、意を決し、スキルを消すアイテムが得られるというダンジョンに挑む。
そこで一人の神官の少女に出会った。彼女もまたマイナススキル持ちだったが……その効果を聞いて、アルヴィンはふと気づく。
――あれ、これもしかして、シナジー発揮してない?
◆
デメリット効果が噛み合ってプラスに!? パーティーを追放されたマイナススキル持ち同士が集まり、やがて最強パーティーを結成する物語。
【感想】
追放系ではあるけれども、テンプレではなく、設定が尖っていて面白い作品です。
この作品は、追放系を普段読まない、もしくは好きではないという人にこそ読んでみてほしい作品です。
この作品は追放される理由がはっきりしていて納得できるというのが良い点です。
追放系の作品が嫌いだ、読まないという人が一定数いるのには、追放されたあとすぐ覚醒するのはご都合主義すぎるだろということや、なぜそんな有能なのに追放されたのか、というのがあるからだと思います。
その点、この作品は主人公たちは能力としては強い、有能なものの、それを全て帳消しにするレベルのマイナススキルを持っていて、それでもプラス面からパーティーメンバーは我慢して一緒にやっていたものの、ついに我慢できなくなって追放するという感じで、追放されることに納得できます。
主人公たちが潜っていくダンジョンにも変わった設定があるものもあって面白いです
主人公のパーティーみんながパーティー組むならこのメンツ以外ありえないという感じでパーティーに愛着を持って強い絆で結ばれているという感じなのもとても良かったです。
友情って良いですよね。
3章すべてが単独でも大丈夫そうなくらいきれいにまとまっていました。
3章では冒険者としての生き方だったり、引退に関することに深く触れられていて面白かったです。
1章で物語の基盤が作られ、2章で主人公たちが活躍していって、3章で意外なつながりなどが明かされ、きれいにまとまる、というすごく構成が上手いなと感じる作品でした。
追放系が好きな人も、そうでない人もぜひ一度この作品を読んでみてください。
【詳細情報】
ジャンル…異世界ファンタジー
完結済み作品
文字数…約34万文字
目安読了時間…約11時間
書籍3巻
コミック3巻
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