【作者】

天宮暁様

【あらすじ】

現代地球に突如として現れた無数のダンジョンは、今では日常の一部と化していた。

訳あってひきこもりとなっていた青年・蔵式悠人くらしきゆうとは、行き詰まった人生を打破すべくダンジョンに挑む。

だが、そんな悠人に与えられた固有スキルは、皮肉にも「逃げる」というものだった。

使いづらい上に、能力値に特大のマイナス補正も付くという、最低最悪のハズレスキル。

しかし、悠人はすぐに気づくことになる。

このスキルにはとんでもない可能性が眠っているということに――！！！

【感想】

現代ダンジョンものです。外れスキルだと思ったけど実は強かった系のお話です。スキルでものすごいスピードで成長していくのですが、スキルが特殊なので、成長方法もかなり特殊なものになっていて面白いです。成長していく過程も面白いですい、強くなった後の無双も面白いです。

なにより、スキル「逃げる」が面白いです。スキル「逃げる」は使うと、経験値は得られないが、SP、ドロップアイテムはもらえる。自分よりレベルが高い相手には、もらえるSPに補正がかかり、多くもらえるので、レベルを上げずにスキルを増やしていって無双していきます。多くのスキルを活用して戦うものが好きな人にはおすすめです。無双するようになってからも、戦闘ではほぼ無双しても、他のところで苦戦したりするシーンがあったりして、無双ばっかでつまらないということはありません。割と誰でも楽しめる作品だと思います。

途中で出てくる異世界に主人公は行くのですが、そのシーンが面白いです。全体的に、戦闘が面白いだけでなく、ストーリーも普通に面白いのですが、特にここのストーリーが面白いです。

また、スキル「逃げる」がどのように進化していくのか、予想ができず、こんなことから逃げるようになるのかと驚きます。

この作品では、主人公のスキルの都合もあって、主人公はずっとソロで探索していくので、ソロ戦闘が好きな人にはものすごくおすすめです。

タイトルはテンプレ作品のような感じですが、この作品は他の作品とは一線を画していて、作品内で政治や社会の闇みたいなところにも深く関わったりして、他のローファンタジー作品の醍醐味のバトルと日常シーン以外も楽しめる作品です。

最後は少し一気にいったなという感じもありましたが、しっかりハッピーエンドで、とても良かったので、ぜひ読んでみてください。

【詳細情報】

ジャンル…現代ファンタジー

完結済み作品

文字数…約106万文字

目安読了時間…約35時間

書籍3巻

コミック4巻