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  • 短編にこそ作家の実力が表れると言いますが、まさに秀逸としか言いようのない逸品でした。
    行灯が灯る仄暗い室内で、古老の昔語りを傾聴するような語り口のリズムが心地よく、するすると読めて情景が目に浮かぶようです。
    非道な罪人の人生にも、憐れを催すような悲しみがあり、それが語り口の妙と相まって、静かに胸に染み入る終幕。から傘、瘡、枷鎖、という「かさ」に多重の意味をもたせるメタファーも素晴らしいですね。
    ぜひ本格的な時代小説を書いていただきたいです。

    宮部みゆきさんのその作品は気になってはいたものの、まだ読んでいなかったので、今度読んでみようと思います。

    作者からの返信

    丁寧に読んでいただき、さらにお褒めの言葉までいただき、心よりお礼申し上げます。

    悪人をただ悪のまま終わらせず、時代や環境をふまえた上で、人物を描写することを意識して書いた掌編でしたので、すごく嬉しいです。

    時代小説も好きなジャンルですので、さらに勉強を重ねてからじっくりと執筆してみたいと考えております。

    書くとしたら、捕物帳とあやかしが絡む怪談娯楽時代小説か、チャンバラメインの剣豪アクション活劇に挑戦してみたいです。

    応援していただき、ありがとうございました!