90 アイテムボックスに拘って…その90

 敵襲(笑)が遭った翌日……僕こと匣岬 甲司はこざき こうじは調書を取る為に警察……ではなく、毎度お馴染み(苦笑)の探索者ギルドの応接室へ……いや、「取調室はトラウマが……」といったらあっさりと応接室に通して貰えたっていう(笑)

 んでもって、覚えてる&理解してる範囲で質疑応答をして……推測も含んでるけどね! 取り敢えず、学校の授業をほぼボイコットするくらい調書を取る時間に取られて……朝から午後の授業全部が終わるくらいまでね。お昼は探索者ギルドの応接室で摂る羽目に……別にいいんだけどさ(苦笑)(1日くらいならクラスメイトにノート写させて貰えばいいし……え? 友人居たのかっ!?……だって? 失礼な……隣の席のクラスメイトからノート写させて貰えるくらいには親しいわっ!)←友人とは断言してない辺り(苦笑)

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──結局、昨日のアレは何だったのっ!?──


 あれから3日が経過した……いや、作業部屋の出入り口が破壊され掛かってたので、その補修に3日掛かったんだけどね。念の為、その間は立ち入りも座り入りも禁止されたので近寄れなかったってだけ。


「甲司くん、ちょっと……」


 ……と、糧飯かてい先生からチョイチョイと手招きされる。


「はい?」


 と訝し気な顔をしながら先生に招かれるままに久しぶりに家庭科室の準備室へと向かう。あの部屋は防音対策がされているので、内緒話もできる……ということは、まぁそういうことなんだろう……



「ドアは閉めてね?」


「はい」


ぱたん……がちゃ。


 念の為、鍵を掛けた……といってもよくある丸いドアノブの奴だから合鍵があれば簡単に開けられるけど。


「そっちの椅子を持って来て掛けて」


「あ、はい……」


 予備の丸椅子を持って来る。先生は背もたれと肘掛けのあるお高い奴だけど(笑)(といっても、せいぜい千円から2千円高いくらいだろうけど)


「んしょっと……で、話しって何ですか?」


「これを……」


 数枚のクリップで留められたA4くらいの用紙を渡される。学校で自由に扱えるのはほぼわら半紙と思えるような低品質紙だ。そこには手書きの文字がびっしりと書き込まれていた……まぁ、余り小さい文字だと字が潰れて読めなくなるので、そこそこ大きい文字で、だけど……(ペンもボールペンではなく、インクを付けて書く丸ペンが主なので……尚、鉛筆も無い訳じゃないけど消しゴムとかは無いし芯の品質がいまいちなので今時の文房具はほぼインクとペンの組み合わせが多い)←ボールペンの存在は親や学校の授業で聞いていたので知っている(無論、鉛筆や上質紙なども)


「……マジですか」


「うん、マジ……」


 まさか、準銀を仕入れて準や似非ミスリルを生産してるってことが筒抜けだったとか……ヤバイジャーン……orz


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 生産っていえる程の量じゃないけど(苦笑)(週に数kg程度だから)

 勿論、全て似非ミスリル製の箱や袋系に突っ込んでるので出荷してるのはアイテムボックス化したそれらなんだけど……

※準ミスリルは試作してみて割りに合わなかったので初回生産だけで止めたのだった!

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