85 アイテムボックスに拘って…その85

 家庭科室に秘密の部屋が完成!……まさか甲司こうじ専用の部屋だと思わなかった甲司は寝耳に海水みたいな状況だったが(苦笑)

 そして世間を騒がす純ミスリル騒動……これも甲司が関わってる訳だが……

甲司「どうすべぇ……これ」

※知らんがな(苦笑)

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──お蔵入りする純ミスリル……そして準ミスリルを生成する甲司!──


「取り敢えず、準ミスリルでも創ってみるかぁ……」


 純は時間も素材も大量に消費する。普通のミスリルも同様だ……だが、準ミスリルならある程度普及してるし生成にも然程時間も素材も消費しないのだ。


「えーーっと……一応規則ルールを調べてみようかな……」


 とはいえ、矢張り国家機密に抵触するらしく……大雑把な状況下で創られているということはわかったものの、その時間や純銀に与える魔力量に関してはさっぱりだった……素材である純銀に関しても、銀の含有量や混ざっている他鉱物がどの種類をどの程度混ざっているか、その辺の情報もさっぱりだったんだけど……


「そういや……準ミスリルなら普通に買える筈だから、それを解析すればわかるか!」


 という訳で、あっさり解決したのだった……



「あ、そういえば毎月付与を頼まれる素材にも偶に準ミスリルの物もあったよね……頼んでみようかな?」


 という訳で、糧飯かてい先生のお父さんに頼んで、準ミスリルのインゴットを1つ……素材として融通して貰えるように頼んでみた。といっても10kgとか大きい物じゃなく、1kg程度の小さな物なので無茶苦茶お金が掛かるようなものじゃないと思ったんだけど……



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糧飯より


ご希望の純ミスリルのインゴット1kgを同封してある。

これまで報酬として溜めてある日本円20箇月分を素材費用として徴収させて貰った。

……希少な魔法金属だから高額になるのは仕方が無いと理解して頂きたい。


購入の目的としては、「研究目的」としておいたのだが問題は無いかな?

……では、何に使うかは咎めはしないが、余り目立つことはしないように。

今月の分も宜しく頼むよ?……それでは。

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(うわーー……何やらかしてるか、バレてる気がする……)


 取り敢えず、先月と同じ内容の付与対象の商品を取り出し……先月と同じように処理していく。


(これで今月分は終わり……ハァ、魔力も余り無いし、準ミスリルインゴットの検分は明日の夜やるかぁーー)


 という訳で、今日はもう寝ようと戸締りをして自室へ戻る甲司だった……


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 タナミナ兄妹が出て来ない?……いや、宝箱状態のアイテムボックスを自室に設置して、甲司と兄妹のみ触れるようにしておいて放り込んで貰ってる感じです!

 兄妹の弁当や消耗品は……消耗品や不足分の申請は宝箱に紙に書いて貰って入れて貰い、後で不足分を用意して入れておくし、弁当や水筒は家族に任せました……甲司に任せると既製品の弁当しか用意できないし!

※水筒の水は、以前創った「雨水を集めて浄水魔導具で綺麗にした水」を詰め直すだけだけどっ!(苦笑)

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