62 アイテムボックスに拘って… その62
タナミナ兄妹に防具を作って渡す
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──8日目 その1──
昨日は回収して来た素材をギルドではなく実家で受け取った。実質的に家族となった訳だし、それは問題ない。
だが……
「多くね?」
「あー、まぁ……」
「1回どんなのを拾って来たか見て貰おうって……ダメだった?」
タナミナが拾って来た全部を見せられてる訳だけど……流石に部屋には全部置けないので一旦庭に出して貰ってる訳だ。
「いつも受け取ってるのと……これは」
破損が少ないけど持って帰るには荷物になる道具とか武器防具などだ。僕が要望してたのは布や糸などの布系素材。
魔石の欠片なども時々転がっているし、破片も無いことはない。小さなドロップ品は落ちた瞬間にその場所を探さないと見落とすことも多々ある。だが、そんな拾得物を今日は全て持って来たという……流石に極小のアイテムはそのままではなく小さな袋に小分けにして持って来たそうだ。
「よくわかった!……だけど、僕が欲しいといったモノ以外は、売って構わないから」
「お、おう……」
「わかった。でも、欲しいのがあったらいってね?」
と、タナミナ兄妹はいつものトレードしてる物以外は引っ込める。甲司はいつもの布系・木系・鉄系の拾得物を拾ってアイテムボックスに収納する。
(今回は金属系が多いし……ナイフかダガーでも作ろうかな……)
そう思いつつ、夕飯を食べた後に自室へ籠る甲司だった!
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タナ「無理に武器なんて作らなくていいよ!」
ミナ「でも、無かったら無いで危険な時もあったし……」
父母「武器なんて危なくない?」
※それいったらダンジョンに入ること自体が(御尤もで……)
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