初めての依頼
35 アイテムボックスに拘って… その35
家庭科室の準備室のスチール棚の下部に金庫を設置。内容量倍率を20倍、重量制限2トンとして設定・付与した。これで内容量20リットルくらいの金庫は20倍の400リットルまでの容積を得、収容重量2トンまでの物を収納できるようになったという訳だ……水だったら金庫の重量を含めると……
「凡そ100kgだから差し引き1.9トンで1900リットル入る計算だね!(容器を差し引くともう少し減るけど)」
……という訳だ。いや、水ばかりそんなに入れないと思うけど?
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──布製品のアイテムボックス造り……──
布袋も重量制限を付ければ限界まで付与しても問題無いと知ると、再び布袋の製作を続けていた……
(殆ど入手できないからなぁ……)
真綿とは所謂「羊毛や羽毛」などを指すのだが、生産されているかどうか不明な上に、拾った奴は過去に生産されていた物がダメになって廃棄された物だろう……。かき集めても大した量にならないので一応溜め込んではいるがハンカチ大になることはないと思う。
そんな中……コスパのいい布袋(5倍)と中コスパの布製品2種を不定期に
※ちなみに先生に渡す手数料を引いて、こちらの収入は布袋(5倍)が1万円。肩掛け鞄(8倍)が3万円。ポーチ(3倍)は2万円となった(ポーチは収容できる量よりは女性が持ち歩くのにおかしくないということが重視されたようだ……)
「あちらさんが依頼を持って来たんだけど……」
と、先生が珍しく話を持って来た。いや、変な物じゃなきゃ付与はできると思うけど……どんなのだろう?
「取り敢えず、指定日時にあちらさんが用意したブツに付与すればいーんだけど……請ける?」
という。何かヤヴァイ物じゃなければいーんだけど……と思いつつ、
「違法な物に付与するんじゃなければいいけど……失敗したらどうなるんだろ?」
今の所……魔力が籠った一般素材以外では失敗したことはない。
「えっとね……うん、ここまではいっても大丈夫みたいね」
「守秘義務?」
「うんまぁ……付与する素材はダンジョン素材……というか魔物からドロップした素材で作った物なのよ」
「え……まさか素材から袋とか作れとか?」
「まさか……既に袋か箱形状に加工済みって書いてあるわよ」
まさかの一般素材以外のアイテムボックス付与の機会が到来! しかも、つい先日……アイテムボックススキルもレベルアップした所なのだっ!……これは
◎固有:アイテムボックスLv2
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一般素材で付与しまくって、ダンジョン素材や魔物ドロップ品素材に付与するのに十分なレベルとなりました……多分だけど。
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