33 アイテムボックスに拘って… その33
取り敢えず拾って来た金庫を綺麗にして、歪んでいる部分を修正。ドアが閉じるようになったけど金庫としては正常に動くんだろうか?
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──中を見てみる──
金庫ってのは一定の規則に沿ってダイアルを回し数字を合わせ、最後に鍵で開錠する……という二重のセキュリティで守られている。設定する時の数字は変えられない物と変えられる物があるようだけど、後者は電気仕掛けらしいので現存してるのは固定鍵型のみらしい……知ってる範囲ではね(機械式でもあるのかな?)
拾って来た訳だから数字も鍵も無い訳だから……と思ってたんだけど。
「あれ?……これ、若しかして……」
内側に貼ってある紙と……鍵らしき物もテープで貼り付けられていた。
流石に紙はボロボロなので剥がすと読めなくなりそうなので、数字を読んでメモすることに……
「8……3……2……7……0」
「破産になれ?」
「いや、なに変な語呂合わせしてんのっ!?」
背後からいきなり話し掛けられ、冗談でもいって欲しくない台詞を吐くので慌てて突っ込む
……一応、鍵を取り出して、ドアを閉じてからダイヤルを適当に回し、鍵を挿し入れて施錠する。
ガチン……
「……うん、鍵が掛った」
ガチャガチャガチャ……
取っ手を引っ張っても開く様子は無い。一旦鍵を抜いて挿し込み直す。そしてダイヤルを回す。
「8……3……2……7……0」
カチン……と音がした気がする。そして鍵を回して取っ手を引っ張ると……
「お、開いた開いた!」
これで、使えなかった金庫は完全に使えるということがわかった。今回、何故金庫を拾って来たかというと……先生にスキルのことを内緒にして貰いつつ、アイテムボックスの販路の確保を頼む。その感謝の印……というのもあるけど……
「じゃあ
と、布袋に仕舞ってから小銭入れに仕舞う。一応内緒にして貰ってるけど……まぁ何を使ってるのかはバレてるんだろうな。でも、内緒にしてくれてるんだからその内にお礼しないとな……と思いつつ、家庭科室の準備室に着く。
こんこん
「はい」
「甲司です」
「入りなさい」
ちなみに「
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金庫はまだアイテムボックス化してませんが……一体倍率幾つになるんでしょうか?(謎)
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