23 アイテムボックスに拘って… その23
呪具と化していた布袋と手拭いを浄化・修繕して魔導具として突っ返したら正式な報酬としてそこそこ高額の報酬を支払われました……。アイテムボックススキルの鍛錬がしたいんだけど、どんどんレールから外れてってる気がしないでもない……
※自業自得ともw
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──久々の休日(日曜日)──
流石に顧問の先生が休出してないので家庭科室は使えない……責任者が居なければ当然だけどね。と、いう訳で自宅で悶々としてる訳だが……
「じゃあ留守番しっかりね!」
と、僕以外の家族全員が昼から急遽出掛けることに。父親は会社から呼び出しで休日出勤(昨夜電話があって、今朝家族全員に報告)母親は荷物を持つ必要があるということで付き添いだ。
実は弟と妹が居るんだけど……2人とも朝から
このご時世、人攫いとか普通に居るからなぁ……。危険な裏道に入ると何処からか嗅ぎ付けた人攫いたちにあっという間にずた袋に入れられて連れ去られるらしい……コワッ!
僕?……僕はそんな裏道とかは行かないし、それ以前に自衛の道具とか持ち歩いてるし。先日はスラムから噂が広まったのかアイテムボックス狙いの追剥ぎが出たけどスタンロッドで撃退したし……
活躍しすぎだろ!>スタンロッド
……と突っ込んでいてもしゃーない。僕は母親と父親を見送って……ドアの鍵を閉める。いや、こんなご時世だから鍵閉めないで留守番なんて無理っしょ。まー……鍵だけじゃ不安なので罠は仕掛けておくけどね。
・
・
「よしっと……」
玄関に強盗や泥棒向けのトラップを仕掛け終えると、僕は自室に引っ込んだ。何をするかって?……無論、学校でできなくなったスキルの鍛錬だ。学校の家庭科室で作りまくり溜め込んでいた布袋や木箱を
どさどさどさ……
取り敢えず、袋をひっくり返して詰め込んだ布袋を取り出す。木箱は後でいいだろう……
「1つ目……アイテムボックス付与……ちっ、失敗」
魔力が馴染まずに光が……魔力が消失する。続けて付与ができればいいんだろうけど、染み込ませた魔力が抜けきらないと再び付与はできない。理由は……多分、付与魔法は同じ付与は続けてできないとかなんだろう。違う付与魔法なら恐らくは可能なんだろうけどね……でも、上書きは思ったより魔力を浪費するのでやりたくない。回数をこなせない……というのもある。
「……まぁいいや。次」
結局、布袋は20程続けたけど全部失敗。失敗の要因が布袋の品質なのか、素材なのか、出来が悪いからなのか……その辺はよくわからない。
「もし、アイテムボックスに入れっぱなしが悪いのかなぁ?」
それが原因なら、普通に持ち帰って部屋に置いておいた方がいいのかも知れない。アイテムボックスに入れておくと、少なくともアイテムボックスの魔力に触れていることになるからだ……。僅かでも魔力の残滓があると、アイテムボックスの付与が失敗する……ということなら、だ。
「……1日以上、部屋に放置するしかないかね……」
取り敢えず、木箱も同様にアイテムボックスの付与を行ったけど……予想通り全部失敗した。
「……やっぱ、魔力が抜けてからリトライかね……」
ってことで、普通のリュックを用意して、それに入れて持って帰ることにした。それならば、魔力が染み込むことはないだろうし……
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失敗した布袋と木箱たちは、完全に魔力が抜けるまで1週間程放置プレイだったそうだ……何故か?
「1週間もあれば完全に抜けるだろ」
ってことだ。
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