15 アイテムボックスに拘って… その15

 糧飯かてい先生に裁縫スキルのレベルを聞かれた。レベルが生えていたと……レベル0と答えたら

「レベル持ちなのっ!?」

 と驚かれた……。え、そこ、驚くとこ?

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──レベル持ちと無しの差──


 取り敢えず、色々基礎知識をご教授して貰い……いえ、して頂きました。それだけで今日の部活動の時間を終了してしまったのでちょっとだけ申し訳ないなと思ったので……帰る前に布ロールとボビンの糸を幾つか使ってしまっていいか訊いて許可を貰い……きちんとした「巾着袋」を作って全員に贈った。


 袋の布表面に刺しゅう飾り模様を施し、手で持つ飾り紐も頑丈に凝った作りにして。流石に模様とか飾りは思い浮かばなかったので……デザイン集を借りて、見ながら真似てみた。布は汎用のちょっと緩い、余り頑丈そうではない安物(失礼!)だったんで、糸の締め付けを全部締め直したので微妙にサイズが小さめになったけど……まぁ許容範囲だと思う。


 これで最初の状態よりは密になったので中に水を仮に入れたとしても数時間は漏れないくらいにはね……ミシン糸も細い奴1本じゃ不安なのでしつこいくらい密にした。模様の所は何色か糸を使ってみたけど余りバリエーションが無かったのでドット4を1纏めにしてディザ方式にして色を混ぜて多色化してみた。


 これって昔のパソコンじゃよくやってたらしいよね。今はパソコン持ってる方が珍しいみたいだけど(電気通じてないので飾り物にしかならないし)


 んでもって、5つのオリジナル巾着袋を作って、おまけで……アイテムボックス付与の1つ、「頑丈付与」をこそっと付けておいた。これくらいはいいよね?……そうそうバレないと思うし。


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 次回の部活動で早々にバレた←うっかり思いっきりぶん回したら、殴りつけたコンクリの壁の方が砕けたとかでw(何やってんだよ……それが乙女のすることかっ!?←そう思っても悪くないよね?)

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