02 アイテムボックスに拘って… その2
スキル授受の儀で笑われました。でも、ざまぁはないです。
何故か?……それは、主人公がそんなことには目もくれず、ひたすらアイテムボックススキルに没頭してるからです!w
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──通ってる中学校の下校時の話──
「おーいノースキル!」
「能無し!」
「……」
「こっち見ろよ!」
ぽいっ……こんっ
小石が投げられて頭に当たるが、小さい頃から体力作りをしていた僕にはそんなもの、意に介す程じゃない。普通の生活をしてた子供に比べれば、僕の体力ステータスは数倍はあるだろうし?(比較したことはないけど何となく感覚で)
「てんめぇー!」
「ふざけんなっ!!」
いや、暇だね君たちも……。能無しと見下してる暇があったら自分のスキルの熟練度を上げるとか、体を鍛えるとか……まぁ学生の本分は勉強だけどさ……色々あるでしょうに? と考えてたら、背後から駆けてくる気配があったので、
ひょいっ
と右に避ける。
ずざざぁーーー!
「ぐおぅっ!」
ジャンピングキックが外れてそのまま地面……砂利だったら良かったけど生憎アスファルト……しかもひび割れてコケたら痛そうな状態の奴だ……に滑り込んで剥き出しのズボンが捲れてた足首より上辺りが擦り剝けて凄く痛そうだ……まぁ自業自得なんだけど。
「てっ……てめえ!」
と、回り込んでいたもう1人が殴りかかってきた。自爆した仲間の仇!……とでも思ってるんだろうけど、それは思い違いだ。回避を予測できなかった時点で唯の自業自得なんだけど……
「こぉのぉぉっ!!」
と、頭に血が上ってる表情を見て
(口でいっても聞かない顔だな……)
……と判断。
ひょいっ……ひょいっ……
と躱し続けてたら、
ひょいっ……ごっ!
「ぎゃあああああっ!?」
……と避けた所に壁があり、それを見事に撃ち抜いた黄金の左が……
「ありゃ、壁を打ち抜くって……どんだけ腕力あるんだよ?」
と、空いた穴を見てぼやく。ちなみに手の骨が骨折したのか左手を覆いながら泣き叫ぶB。Aはまだ転がりながら痛がってるけどなw
え?……名前?……覚えたってしょうがないだろ……虐める奴なんかの名前なんてさ……とか思いつつ、
「さて……帰るか」
と呟いて歩き出すと……誰かが呼んだのか警官がわらわらと……
「ちょっと君。帰らないでくれるか?」
「え?」
「状況確認!
……と、何故か数名の警察官に囲まれてしまうのだった。いや、一体僕が何をしたっていうの……攻撃を回避してただけだろ?
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暴力沙汰を見て通報した人は、攻撃を受けた瞬間を見てなかったっていうよくあるシチュエーションw
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