天才の持つ魔脈
5歳となった。もちろん魔力は大幅に伸びたし魔力操作の練度も上がった。もはや自分では具体的に表すのは難しいのだ。魔力操作に関しては詳しく言うと恐らく胎児の頃から魔力操作をしていたからだろう、魔力の血管のようなものができていることに気づいた。最初は気づけなかったのは身体に負荷がかかるため閉じていたのだろう。
この魔力の血管はものすごい。なにせ体中に魔力がさえまなく流れ続け、身体が常に強化されているようなものだからだ。自分の予想ではこれをうまく使えば肉体改造などもできるのではないか。グフフ...身体がもう少し出来上がったら試してみよう。
ちなみに双子はと言うと。
「「あに〜あしょぼ〜。」」
とても可愛く育っている。
「遊ぼうか。何して遊ぶ。」
「鬼ごっこ」「おままごと」
「「む〜〜」」
「じゃあ今日は鬼ごっこして明日おままごとしようか。」
「「うん。わかった。」」
と、こんなふうに最近はほのぼのとした日々を過ごしている。
しかし心の底には焦りがある。早く強くなりたい。より成長したい。早く彼女にあいたい。そんな心境でいるのであった。なぜならもうそろそろヒロインたちの過去編がはじまるからだ。
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side 蒼井 乖心
私は蒼井 乖心自分で言うのも何だがエリート中のエリートである。
世界最高峰の学校で教頭を務め研究や論文でも結果を残しダンジョンを踏破し蒼井家の者として恥じない実績を持っていると自負している。
そんな私が最も大事に思っているのは愛する妻の清香と息子の天真と双子の廉斗と志呆である。彼女たちは私の持つ地位や名誉、金などとは比べ物にならないくらい大切である。
清香は私が冒険家として世界中を旅しているときに出逢いお互いに一目惚れし結婚した。人生において初めての恋であった。
数年して母国の日本皇国に戻った後めでたく結婚した。幸せな生活を過ごす中で愛を育み子を持つことができた。もうその子が可愛いくて可愛くて...ゴホン。念願の子供を持つことができたのだ。とても嬉しい。
産まれたてのその子には特出する点があった。それはすでに魔力の器ができていたことだ。本来は3歳で器ができ、5歳で魔力の性質(この性質は属性とは関係ない)が決まり魔力量を鑑定できるようになり、6歳で魔力が完全になる。しかし天真はすでに器ができていた。
この子は天才であった。
天真は5歳になった。双子の廉斗と志呆も順調に育っている。もう最っ高にかわいい。
5歳になった天真は聡明で贔屓とかなしで天才であった。教えたことをすぐに覚えてしまう。もうすでに中等部の学習を全て履修してしまった。
そんな天真の魔力を私は視てみようと思った。生まれながらにして器を持っている天真の魔力量ははかりしれない。
(どれどれ天才の天真はどれくらいあるのだろうか。私より多かったら恐らく世界最強になるだろう。)
私は天真の魔力を視たそして知った。彼には世界5本の指にも入る私を簡単に凌駕する程の魔力の量と質。そして人間の中で極一部しかも生まれ持ったものしか持たない
この
天真は蒼井家の中でも恐らく最高傑作であり。そして彼が歴史に名を刻む天才となると私は確信している。私は息子を最大限応援し一生味方でありたいと思っている。
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聖《ひじり》 聖《さとし》です。
今回は短めです。
これから他人の視点なども書いていきたいと思っています。もしなにか不審な点があれば教えてくださると嬉しいです。
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