Episode.5「It could be explained」
「これが去年度、学校が
そういいながら、ほたる君は机に並べられた資料を指さした。
「それを全部調べてみたけど、オカルト研究部の
私たち3人はそれぞれ、何冊かを手に取って中を調べる。確かにどの目次にも、「オカルト研究部」なんて
「
私たちが
「そうしたら、34年前と33年前の二年間だけ、オカルト研究部なる部活の
渡された
「うわ、ほんとじゃん」
「やっぱり、昔にはあったんだ」
「『理科室の
それを見ながら、私は頭の中に
「でも、もしオカルト研究部が実際に昔あって、それが二年間で廃部になったのなら、あの
「え、どういうことだ?」
「昔あったオカルト研究部が廃部になったのなら、
ほたる君は
「それを説明するには、ちょっとこの学校の歴史から話さなくてはならないんだ。実は、今から35年前、ある女子生徒が
「それはさっき聞いたわ。省略して」私は
「えっと、そうなんだね。とにかく35年前に事件があった。そして、34年前と33年前、つまりその次の年とさらにその
「その事件と関係あるんだな。多分、事件にショックを受けた生徒たちが
「……うん、そうだろうね。この部活が学校の
「ショックを受けた生徒たちは、事件が起きた
「……その可能性が高いだろうね。そして、これを見てごらんよ。32年前の5月の
『去年までオカルト研究部があり興味深い
そして彼らは、新入生の
しかし彼らの活動が、3年前の
どうだろう、これは極めて面白い
言い終わると、彼はその
「面白いとは思うけど、結局オカルト研究部については分からないままじゃない。当時の生徒会長でさえ分からないんだから。
それに、あの
「そうかい? 納得のいく説明をつけることは、可能ではあると思うよ」少し鼻を伸ばして、ほたる君が言った。少し腹が立つけれども、こういう時は探偵が話すと
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