追うもの

 2020年1月19日 東京都八王子市要倉山山中


 要倉山の山奥にあるそれは、周囲の景観と比べてあまりにも異質だった。

 ペンキのはげかかった赤い切妻屋根と白くひび割れて燻んだ土壁に、奇形の小人を思わせる繁茂した雑草たち。

 そんな古びた外観の建物に、不釣り合いなほど真新しい金色の星が、正面で鈍い輝きを放っている。

 そこはかつて山奥に住んでいた住人達の憩いの場として使用され、人口減少に伴い放置された廃墟だった。

 その空き施設に、2019年10月19日に設立したとある宗教団体が目をつけた。

 くしくも流星群の異常発生と同じ日に設立され、宗派も活動内容もその一切がベールに包まれた団体の名は「星光せいこう教」。俺は今、その前に並々ならぬ思いで立っていた。


『け、警察…?ひいっ来ないでっ』

『ちっ。近寄んなよこの軽殺が』

『この人殺し集団!』


 警視庁第4方面高井戸東警察署、刑事課、巡査部長、三幸彰良さんこうあきよし。それが俺という人間を構成する全てだ。警察という職業は俺の誇りであり、多くの国民にとっての憧れといっても過言ではないだろう。そう、先月までは。

 先月に起きたとある事件により、警察の信用は瞬く間に地に堕ちた。

 警察手帳を見せると誰しも例外なく顔が強張り、パトロール中に暴言を吐かれるのは慣れたもので、酷い時はパトカーに石を投げつけられることさえある。今や安全のために制服の着用を控える署もあるほどだ。

 犯罪への抑止力としての警察の存在意義は一夜にして失われてしまった。

 世間では流星群の異常観測以降、未曾有の殺人事件が多発していて、それに比例するように急激に軽犯罪の発生件数や行方不明者が増加していた。

 緊急事態宣言とウイルスの恐怖で閑散とした町で、休業中の店舗を狙った強盗や空き巣が多発し、自宅には休業保証や免疫獲得を謳う新手の詐欺の電話が鳴り止まず、SNS上では闇バイトを募集する投稿で溢れている。

 外に目を向ければ永田町を始めとした国の関係機関の前で怪しげなプラカードを持ったデモ集団が拡声器で声高に国を糾弾し、度々機動隊との衝突が起きていた。

 これがあの平和な日本なのか?

 ノストラダムスの再予言のように、遂に終末が訪れたのか?

 だがそれも無理もない。

 宇宙由来の正体不明のウイルスの発見と、それに呼応するように多発する超常的な大量殺人。  

 MVID-19などと大層な名前をつけるのはいいが、結局国の説明は不十分で国民の理解は到底得られておらず、過去最低の内閣支持率を日々更新し続けている。

 発生原因も不明で対策もない。そんな状況に人々は誰もが疑心暗鬼に陥っていた。

 とはいえ、何も警察は指を咥えて国の施策を見つめていた訳ではない。

 類を見ない残虐さとその社会的影響力の大きさから「流星群関連殺人事件」と名付けられた本件は、警察庁広域重要指定事件127号に指定され、早期の原因究明を目指して警視庁本庁内に合同捜査本部が設置された。

 事件の発生した都道府県を所管する各県警や、事件発生時に現場に急行する 特殊急襲部隊SATはもちろんのこと、感染症の観点から科捜研や連星れんせい大学、聖團せいだん細菌研究所、刻天こくてん医科大学病院といった組織や団体と連携の上で未知なる事象への解明が始まっていた。

 ネガイ関連事件(=流星群関連事件、流れ星が願いを叶えることからきている)への速やかな対処とその模倣犯への抑止。無法地帯に成りかけている歪んだ社会を今一度法の元にあるべき姿へと戻す。国民の安寧をもたらす存在こそが警察だ。 

そんな自負と信念の元、全国の警察が一丸となって事態の収束に向けて動き出した。

 そんな矢先だった。


「京王線構内でネガイ関連と思われる事件発生。総員直ちに現場に急行せよ」


 あれは忘れもしない2019年12月9日。あの日は東京にしては珍しく、雪がまばらに降り注ぐ寒い夜だった。捜査員の一人として付近で聞き込みを行なっていた俺の元に、一本の緊急無線が入った。

 

ホシ犯人は40代男性。武器は所持していないが、ネガイ特有の力で通行人に危害を加えている模様…」


 逃げ惑う人々の波をかき分けて現着すると、そこには想像を絶する光景が広がっていた。捩じ切られた手足や臓物がそこかしこに散らばっており、壁も床も緊急停車した車両までも辺り一面血の海だった。

 これまでいくつもの事件現場に立ち会ってきたが、これほど凄惨で常軌を逸した現場は見たことがない。

 人が何人も折り重なるようにして倒れている血溜まりの中に、一人の男が異様な雰囲気で佇んでいる。

「警察だ!そこを動くなっ!!」

 銃を取り出して構えた先で、血に染まった男が緩慢な動作でこちらを振り返った。

「なっ…。お、お前…。竹嶋…か…?」

 狂気に塗れて歪んだその顔から、俺は途端に目を離すことができなくなった。

「あ?あ?あ。おお…さ、さん。こう。ひさっ久しぶりだだだなぁ」

 竹嶋頼光は警視庁捜査一課の警部補であり、同じ教場を潜り抜けた俺の同期でもあった。

 竹嶋が本店警視庁に異動してからはお互い忙しくなって連絡も取れていなかったが、捜一でもトップクラスの検挙率を誇る叩き上げの刑事として、彼に憧れるものは多かったと聞いている。


『三幸、俺たちで警察を変えてやろうぜ』


「ふ、ふ、ふ。どうだ?見ろよ。こいつぅらむくいくいくいいきみだ」

 折れるほど首を真横に傾けた不自然な姿勢のまま目を血走らせ、穴という穴から血と体液を垂れ流し、逃げ惑う通行人を笑顔で肉片にかえていく竹嶋に、あの頃の面影は欠片も残っていなかった。

「ぎゃあああああああ」

「いてぇ…いてぇよお」

「だれかぁ!だれか助けてっ…!」

「おっおっおっおかさっぁぁん」


 俺はあの時、対峙した竹嶋の中に内包する名状しがたい何かを感じた。途方もなく巨大で、根源的な恐怖を孕むもの。

 銃口を向けられた竹嶋は誰かに口角を引っ張られているように不自然な笑みを浮かべ、その目からとめどなく涙が流れ落ちていた。

 一緒に警察を変える。そう誓って語り合った若かりし頃の竹嶋の熱く爽やかな笑顔が脳裏によぎり、俺は発砲を躊躇ってしまった。

 おそらく時間にして0コンマ何秒の世界だったろう。その一瞬の隙を突かれて俺は返り討ちに合い、気づいた時には病院のベッドの上で足を吊られた状態で無様に寝ていたのだ。

 急激に体を捻られたことで、複数箇所を骨折していたらしい。幸い臓器の損傷はなく、命に別状はなかったが、あの時のなんとも言い難い感情を、俺は一生忘れることはないだろう。

 死者18名、負傷者58名というナガレ関連では最悪の死傷者を出したこの事件は、SATによる犯人の射殺という形で幕を閉じた。

 俺は警察として、同期として、竹嶋に引導を渡してやることが出来なかったのを後悔している。


 竹嶋がそれ程までに人に恨みを抱いていた理由はわからない。刑事として長く捜査していれば、不条理なことにも直面するだろう。

 警察の腐敗、更生を信じた犯人の再犯、逆恨みによる復讐、善悪の是非…。

 正義感が強すぎる竹嶋は、どこかでその芯が揺らいでしまったのだろうか。

 だが、そこにどんな背景があろうとも、こんな事件をましてや警察官が起こしていい理由にはならない。

 俺たちは警察だ。俺たちは善でも悪でもなく、


「すみません、ようやく登って来れました。ここから6時の方向にある少し開けた場所に停めてます。というか三幸巡査部長、結構山道キツイのに怪我は大丈夫なんですか?」

 捜査本部で俺と組む相棒、天王寺大輝巡査長が遅れて到着する。まだ若くて青い所もあるが、清廉潔白な良い刑事だ。深い獣道でパトカーが教団前まで入っていけないため、俺が途中で降りて歩いて山を登り、竹嶋に他の道を探してもらっていたのだ。

「お疲れ。怪我なんて治ってなくてもやるしかないんだよ」

 実際骨折した部位は完治していないし、今でも毎日痛み止めが手放せない。それでも、自らの失態は自らの足で取り返す。これ以上休んでなんていられないのだ。

「この子が例のジュウサン重要参考人ですか」

「ああ」

 帳場合同捜査本部で各所轄署の情報を集約した結果、ある時を境にネガイ関連の全ての被害者と接触している人物が特定された。

「何かしでかすようには見えないですけどね」

 2か月程前に母親から捜索願いが出されていた都内の中学生、星光創一。

 写真に映るまだあどけなさの残る顔。マッシュルームヘアに半分隠れた寝ぼけた目は、性別から特徴までとにかく印象に残らない顔をしていた。

 学校のクラスメイト達は、彼の事をまるで覚えていなかった。

「人は見かけによらないからな」

 竹嶋のように、人は誰もが深い闇を抱えている。

「だとしても、ただ事件現場にいただけでジュウサンって、上も何考えてるんですかね」

「さあな。超能力を分け与えたとでも思ってるんじゃないか」

「まさか、漫画や映画の世界じゃないんだから」

 天王寺の言うことはもっともだ。星光には母親から捜索願いが出ていたが、当初はただの一般家出人として処理されているし、星光をジュウサンにすることに懐疑的な声は警察内部からいくつも聞こえてくる。

「それが、そうとも言い切れないんだよ。何せ俺は目の前で見てるんだからな」

 俺だって少し前までこんな中学生の子どもを必死に探すのは馬鹿らしいと思っていたが、あんな超常的なものを目の当たりにして、自分の今までの価値観など何の意味も持たないことに気づいたのだ。

 どんな些細なことだろうと、星光に話を聞く価値は大いにあるはずだ。何せ、帳場合同捜査本部で全国の所轄から集められた情報の中に、必ずといっていい程星光がいるのだ。中にはホシ犯人と接触したところを目撃したという情報さえあった。

 前触れも規則性もなく発生し、単独犯が死んで完結する事件の数々に、警察組織ですら一体何を追い、何を防げばいいのか困惑している中、ただの中学生が一人で全国を飛び回ってまだ犯行前の犯人に事前に接触しているのは全く持って普通じゃない。

「あ…そうでしたね、すみません。いつの間にかおかしな世の中になりましたね」

「全くだよ」

 ふと少し前に、ネガイ関連事件のホトケ遺体の一つについて、鑑識から話を聞いた時のことを思い出す。

 ネガイ関連はどのホトケも損壊が激しく、多くが肉片と化している中で、失踪した秋月衣織の夫、真宙の遺体はというのだ。

『俺ぁ鑑識も長いけどよ、あんなホトケさん初めて見たよ。中を開けてみたら脳みそだけがまるっと反転してやがる。体のどこにも傷一つついていないのにだ。全く意味がわからんよ』

 一体どうやったらそんなことになる?

 この世界で何かが狂い始めていて、今までの日常が何かに侵されている。


「さて、そろそろ行くか」

「了解です。…それにしても、やってるんですかね、ここ」

 天王寺の疑問は最もだ。しばらく様子を伺っていたが中に人の気配はなく、誰かが訪れることもない。こんな登山客すら近寄らない山奥で活動も何もないだろう。

 とはいえ、星光が最後にここを訪れたのは紛れもない事実だ。星光を追えば事件を未然に防ぐことも出来るかもしれない。

「さあな。とりあえず入るぞ」

 その様子を藪の中から覗く影がいることに、二人はまだ気づいていない。


「警察だ。誰かいないか?」

 施設内には割れた窓ガラスが散乱し、床は雨風で固まった汚泥と埃に塗れていた。

 壁や天井の一部が崩落し、奇妙に変色した梁やどす黒い断熱材が顕になっている。腐って抜け落ちた床下からは名も知れぬ不快な葉が飛び出して事あるごとに足元に絡みついた。

「うわ、凄い空気ですねここ。えほっ」

 表に光る星をつけただけで、中身は朽ち果てた廃墟だった。もちろんここで何らかの教義や会合が行われている形跡もない。

「天王寺、お前は下を回れ。俺は上に行く」

「げほっごほっ…。りょ、了解です」

 腕で必死に鼻と口を塞いで去っていく天王寺を尻目に、俺は崩れかけた階段を登り上へと侵入する。

 2階に降り立った途端、先ほどより淀んだ空気が辺りに漂っていることに気づく。静寂の中に得体の知れない恐怖が内包し、それがじわじわと漏れ出してくるような…。

 俺はまとわりつく何かを絶えず振り解きながら一つ一つ部屋の中を確認する。

 人影もその痕跡すらなく、どれもこれも似通った荒廃具合の中で、ある一室だけは綺麗に整理されていた。そこはさながら書斎のようで、部屋一面に置かれた本棚には所狭しと書籍が並んでいた。

「これは…」

 どれも同じ体裁で、黒い背表紙に金の箔押しで『recollection』と刻まれていた。

「これは…」

 俺は最近、この本を目にしたことがある。渋谷のスクランブル交差点で。電車の中で。怪しげな広告で。聖書のように、ひっそりと、だが確実に、日常に溶け込んでいる。

 その中の一冊を手に取ると、大きさの割に随分と軽い。

 作者は不明で目次も後書もない。中には過去に起きた隕石や小惑星の衝突に関する記事が淡々と記されていた。

 バリンジャー・クレーター、ディープベイ、ゴッシズ・ブラフ…。写真とともに世界の隕石クレーターの解説がずらりと並んでいる。

 遥か古より直径数キロメートルにも及ぶ隕石が幾度となく地球に落ちてきて、そのたびにその時代の生物を絶滅させ、大地を抉り、海を荒らしながら破壊と再生を重ねてきたというわけだ。何万年を経過しても、地球にはその時の傷跡がこうして今でも残されている。

 正直こんなものに興味はないが、どんな情報が隠されてるかわからない。俺は念のため最後までページを捲る。その中には日本のものもあり、身近な場所では高尾山の山中にある巨大な凹みがそれだという。火山列島である日本は、こうしたクレーターが残りにくいと聞くが、意外にもその爪痕が残っている場所もあるらしい。

「…なんだ?」

 俺はふと、とあるページに描かれた一枚の挿絵に釘付けになる。

 小高い丘の上に広がる大海原と、今まさに着水しようとしている巨大な隕石がパステルカラーで淡く描かれている。

 絵の下には太い丸ゴシック体で〈おもいだしてください〉と一言添えられていた。

 ただの挿絵のはずが、何故か本から目が離せない。この絵を見ていると不思議と懐かしい気持ちになるのだ。思い出せそうで思い出せないのが何とももどかしい。

 ページをめくると今度は一言だけ。

〈おもいだしてください〉

 どこで目にしたんだったか。小さい頃に見た図鑑か何かか。更にページをめくる。

〈おもいだしてください〉

 いや、待てよ。そうだ、あれは…子どもの頃…?


「げえっ!ぐうわぁぁぁぁぁ」

 俺は天王寺の叫び声で我に帰る。およそ天王寺から発せられたとは到底信じ得ない、地の底から醜悪で冒涜的な古の民が這い出てくるような、恐ろしく低く野太い声が階下から響いてきたのだ。

「おい、何があった天王寺!」

 慌ててかけつけると、血溜まりの中に天王寺が倒れており、どこから現れたのか周りを白装束の男たちが取り囲んでいた。あの時のように、嫌な予感が俺の脳裏によぎる。

「聖典を汚すな」

「聖典を汚すな」

「聖典を汚すな」

 ぼそぼそと不明瞭に何かを呟く彼らは皆一様にフードを被っていて、その表情は窺い知れない。辺りには先ほど俺も手に取った本が散乱していて、天王寺はその中でぴくりとも動かないでいる。

「警察だっ!お前たちを公務執行妨害で逮捕する」

 俺の言葉で彼らが一斉にこちらを振り返る。

「うっ…」

 その尋常ならざる容貌に、俺は思わず声を漏らしてしまう。

 彼らはみな白目を剥きながら鼻から溢れんばかりの血と脳漿を垂れ流し、胸に光る大きな星を赤い火球へと変えていた。

〈…くそっ、感染者か〉

 俺はホルスターに手をかけると、拳銃を抜いてすぐに男たちに構える。

「動くなよ。抵抗すると射つ。もちろん、使

 感染者…国がいうところのMVID-19の罹患者は、これまでの調査から強烈な負の感情を引き金に特殊な力を行使することが判明していた。

 どこかの漫画やアニメにありそうな陳腐な話だが、竹嶋の所業をこの目で見た者として、その話を信じざるを得ないのだ。

 原理は不明でも、とにかく使わせないことが重要だ。ネガイ関連の犯人には、身を守るために例外的に拳銃の使用が認められている。


「縺ォ縺偵m縺ォ縺偵m縺ォ縺偵l」

「縺薙m縺帙%繧阪○」

「荳也阜縺ッ繧ゅ≧縺顔オゅ>」


 いきなり銃口を向けられたからか、彼らがにわかに騒ぎ出した。血と体液に塗れた口から言葉にならない呪詛が撒き散らされていく。

 竹嶋の時と同じだ。既に彼らは正気を失っていて、とっくにその準備が整っている。

 いつ爆発するかわからない爆弾を目の前にして、俺の拳銃を持つ手に力が入った。あの日の竹嶋の笑顔がフラッシュバックして、呼吸が乱れ身体中から大粒の汗が流れ落ちた。

〈くそっ、なんとか応援を…〉

 無線機の緊急ボタンに手をかけたところで、彼らの一人が俺の前に音もなく歩み出ると、大袈裟な仕草で天井を指差した。

 俺が思わずそれを見上げるのとほぼ同時に轟音と共に天井が崩れ落ち、俺の頭上にコンクリート片が次々に降り注いだ。

「がああっ」

 全てを避け切れず、段々と俺の視界が真っ赤に染まっていく。天王寺はもう天井に埋もれて見えなくなってしまった。瓦礫の隙間から、彼らがふらふらと去っていくのが辛うじて見える。

「ま…て…」

 俺の意識が途切れる直前、見覚えのある顔が俺を見下ろしている気がした。

 

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流星遺伝 波と海を見たな @3030omio

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