小説を読むと馬鹿になる

その昔、

 

 小説を読むと馬鹿になると言われていたらしい。

 

 夏目漱石先生や森鴎外先生が小説を書き始めた明治の頃だ。

 

 今は芥川賞とか色々あって、大賞を受賞するとプロ作家へ歩む道が開かれる。

 

 時代は下り、漫画を読むと馬鹿になると言われ始めた。

 

 今度は、テレビを見ると馬鹿になると……。

 

 新しいものが出てくると、どうしても軽く感じられてしまうのは避けられない。

 

 そして、テレビの中でも、アニメが馬鹿にされていた。

 

 ところが、である。

 

 日本の邦画やドラマは海外に通用していると聞こえてこないのだが、アニメに関しては、YouTubeに外国人が得意げに面白いところを編集して喜んでいるのを沢山見かける。

 

 アニメだと、国籍、人種を感じさせにくいんだろうか?

 

 日本語字幕なのに必死になって聞き分けて、感動するシーンでは涙する女の子もいる。

 

 そして、アニメや小説でも、なろう系と馬鹿にする人達が発生する。

 

 確かに設定も甘いのだけれども、それ以上の物書けるのかとなると別次元になる。

 

 だけど、それが書籍化されて、億を稼いでいる人もいるのである。

 

 作風が自分に合う合わないがあるのはしょうがないのだから、自分に合わない作品は見ない様にした方が良い。

 

 しかし。

 

 辛辣でも批判があるのは、注目もされているということなのだろう。

 

 炎上系の人は、それを逆手にとって、「さあ、燃え上がれ!」と燃料を提供するエンターテインメントの人もいる。

 

 創作活動は、工業系のモノ作りと同じ様に、極めてデリケートで自分でメンタルを褒め称えながら、結果が出るまで試行錯誤し続ける世界。

 

 そして、そう言う意人達にのお陰で、高度経済成長期があって、日本は豊かで平和な国になれた気がする。

 

 人や物を手配する方が儲かりやすいけれども。

 

 

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