第8話 パーティの誘い

俺は商談が終わったあと、

時間も時間なので、帰ろうとしていた。


だが、帰ろうと思った時、

澪夜の話の事を思い出して、

帰りたくなくなっていた。




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「 ……ま、帰らないとどうにも

なんないしな……」




俺が社長室から出ようとした時、

俺のプライベート用のスマホが鳴った。


相手は俺の小学校からの友人


海上 修斗(みかみ しゅうと)


からだった。




「 ……んー? どしたー? 」




《 おー、出た出た。

今、仕事中か? 》




「 いや、今帰ろうとしてたとこ。 」




《 そーか、そーか、

んで、突然だけどさ、

今度、パーティ来てくんね? 》




話を聞くと、

海上は自分で会社を立ち上げ、

その会社のパーティらしく、俺の会社と同じ系列の事をしているから、俺を呼びたいそうだ。

日時は来週の火曜日の午後5時かららしい。

でも、個人的に来て欲しいと言われた。




「 まぁ、いいけど、

行くのは俺だけでいいのか? 」




《 まぁ、人が多い方がいいから、

奥さんでも連れてきてくれ。

じゃ、そーゆー事だから頼んだぞー。 》




そこで通話は切れた。


……澪夜連れてくか……?

どーしよ……。

連れて行くのは容易いのだが、

パーティに行って何をするか

分かったものではない。




「 ……ま、俺の傍に居てって

言うか……。 」




俺はそうして、

いつも通り帰路につくのだった。




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「 ただいまー。 」




『 おかえりなさい。 』




俺が帰宅すると、

澪夜は微笑んで俺を出迎えてくれた。

普通に嬉しいよ、

なんか、妻が出来るってだけで、

結構変わるもんなんだな。




「 疲れたー。 」




そうして俺はジャケットを脱いでいると、




『 ……寂しかった。 』




澪夜が後ろからハグをしてきたのだ。


毎日会ってると思うんだけどなぁ……。

たった数時間会えなかっただけだし……。

……でも、俺も何だか寂しかった、気がする。




「 俺もだよ。 」




そう言うと俺は澪夜の方を向いて、

抱き返す。




『 ………。 』




「 ……?

どうした? 」




『 いや、いつもみたいに

恥ずかしがらないんだなーって。 』




……そんなに恥ずかしがってたか?

まぁ、自分では意外と分からない

ものなのだろうか。




「 ……もう大丈夫か? 」




『 ……うん…。 』




最近、澪夜の事が色々分かってきたんだよな、

澪夜はメンヘラっぽいとこがあるけど、

意外と素直にやめてくれる。

そして、押すのはいいが押されるのは弱い。




『 あ、ご飯作っておいたよ。

一緒に食べよ。 』




「 ……っ! も、もちろんっ! 」




……やっぱ、メンヘラでもいいわ、

今、とてつもなく幸せだもん。

家族っていいね、方法はどうであれ、

妻になってくれてありがとう。


って、言いたいけど、

ちょっと恥ずかしいかな……。




『 ……はいっ、

今日は生姜焼きを作ってみたよ。 』




「 ……美味そう……。 」




25年生きてきて、

久しぶりに心から美味しそうって思ったかも。

手作りってこんなに嬉しいんだな……。




「 じゃ、いただきます。 」




『 私も、いただきます。 』




「 ……美味いっ! 」




一口食べると分かる、

どんな高級な料理よりも美味しいっ!

生姜がいい味を出してる。




『 良かった。 』




澪夜は微笑んで俺を見てくる。

可愛い、こういうとこが好きなんだよな……。

ま、言えたもんじゃないけどな。


俺は今日あった事を話ながら、

手作りの料理を楽しんだ。


澪夜は話の事など忘れて、

笑顔で俺の話を聞いてくれた。




「 あ、そうだ、

来週の火曜日のパーティ

一緒に来てくれないか?」




『 ……パーティ?

なんのパーティ? 』




会社は知らなくてもパーティは知ってるのな、

どーでもいいけど。


そして、俺は海上から

言われた事を澪夜に話した。




『 へぇ、純星のお友達のね……。

いいんじゃない? 行こうよ。 』




そういえば、

敬語は外してもらった、

外すのは時々だけどな、

まぁ、徐々にね。

慣れていって欲しいよ。




「 あ、パーティの時は、

俺の傍から離れないでくれよ。 」




『 ……うん、分かった。 』




来週の火曜日……か、

大丈夫かな、

やっぱ、なんか起こりそうなんだよな……。


俺はそんな不安を抱いている

間にも火曜日まではもうすぐだ。







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