第4話 可愛い嫁を愛でる

俺はいきなりその女に衝撃の言葉を言われた。




『 私と婚約してください。 』




とハッキリと言われた。


……いやいや!?!?

いきなり!?

まだ会って2時間近くしか経ってないよ!?

まぁ、嫁にしたいと思ってはいたけどさ、

流石にいきなり過ぎないか!?


俺が色々と考えていると、、




『 ……ダメ、ですか……?』




と言って、俺の手を握ってくる。


……はい、婚約します。

もう、可愛い過ぎ、好き。

養ってあげたくて仕方ないですわ。




「 あ、ぇ、あ、貴方がいいなら……。 」




『 ……嬉しい……。 』




そう言って、女はニコッと笑う、

何とも自然な笑顔だった。

何処にも悪意などが無い、純粋な笑顔だった。


……可愛い過ぎないか?

こんな女性が奥さんになるとか、人生幸せでしかない気がするんだが。


まぁ、とにかく今日、この時、

俺達は夫婦の誓いを交わした。


でも、一つ気になる事がある、

それは何故いきなり婚約の話をしたのか、

まだ出会って2時間は流石に早すぎる。




「 ……そういえば、何でそんなに

婚約したかったんだ? 」




『 え? えっと、理由は二つあります。

一つ目は買ってから、1年後には返却されるからです、どんなに高い品でも最終的には戻されます、ですが、婚約をすれば返却の権利は失効されるというルールになっています。』




「 ……へ、へぇ…… 」




……全然知らなかった、

特に説明の欄などは読んでいなかったからだろうか、まぁ、もう婚約する訳だから気にしなくてもいいのだが……、


そして、俺は言葉を続けた。




「 で? もうひとつの理由は? 」




『 ……。 』




澪夜は急に黙ってしまい、頬を赤らめ始めた。




『 ……貴方を本気で好きになってしまったからです……。 』




それを言い終わると澪夜の顔が更に

赤く染まっていた。


……可愛い過ぎる、そして嬉しすぎる。

やっぱ、いい嫁になりそうだよ。




「 そ、そっか……。 」




『 ……。 』




俺が言葉を言い終わると、

またハグをしてきた。


可愛い過ぎる、何度でも言うさ、

本当に可愛い過ぎる、

まぁ、これは澪夜なりの愛情表現なのかもしれないが、それにしても良すぎる。


そうしていると、俺は自然に

澪夜の頭を撫でていた。




「 ……。 」




『 ……ひゃ、ぁ……。 』




澪夜は頬をさっきよりも紅潮させ、

顔を隠そうとする。


……いつまでも見てられるよ、

ほんと可愛い過ぎる。

言い過ぎ? だってホントのことだし。


そして俺は今日色々あった。

うん、あり過ぎた、

まぁ、いい事の方が多かったのだが……、


かくして、

俺に妻が出来た。

そう、とっても可愛い妻が、

誰にも渡す気はない、どんな手を使っても。







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