第3話 値段相応の女
500億で、女を買った、
そして今日届いた。
というか、既に家に居た。
そして、俺は今、
女の前に正座させられている。
それは何故か、
今から1時間前に遡る……。
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俺は女が着替え終わったと思い、
リビングに入る。
「 おーい、流石に着替え……、、 」
……まだ着替えてた。
ぜんっぜん下着も付けて無かった。
女性の生の裸体。
やっばいっっっ!!!!
これはマジでヤバい、
男としてヤバいと肌でめっちゃ感じる!!
「 あぁぁぁぁぁっっ!!!!
ご、ごめんっっ!!!」
俺はまたリビングから、
雷とほぼ同等ぐらいの速度で出ていく。
そして、また
廊下で反省会をする、
と思ったが、今回は違く……、
バンッ!!
と扉が勢いよく開き、
ズルズルと引きずられ、リビングの中に連れ去られた。
……俺死んだ?
間違いなく、連れ去ったのは
あの女だ、てかそいつ以外、部屋に居ないし。
あーあ、終わった。
まだ25年しか生きてないのに。
と今までの人生を振り返っていたら。
やがて正座させられた。
俺が本気で死を覚悟していたら、
『 ……ありがとう。 』
そんな言葉が聞こえてきた。
と同時に温かい感触が伝わってきた。
……最高か?
女の裸体を見てしまい、
殺されるかと思ったが、
感謝された上にハグまでされるとか、
俺は今、幸せの絶頂に居る気がするわ。
「 ……え? 」
『 …私を買ってくれて、本当にありがとう。 』
……マジで最高だ、
買ってくれてありがとう
なんて言われるとは、もしかして、嫌々来てるのかと思ったら、俺に感謝して来てたなんて。
そして、こいつめっちゃ甘い匂いするし、
肌めっちゃ柔らかいし、
おまけに、声が俺の好み過ぎて……、
これ以上言うと、止まらなくなるから
やめとくけど、
500億円掛けて、マジで正解だった。
何もかも俺の好み過ぎ……。
「 あ、え、、
ど、どういたしまして……。 」
『 …………。 』
しかも、よく見ると超可愛い、
雪原の様に白いショートカットの髪に
雪解け水の様に透き通った肌、
身長俺より小さいし、、
そして、無言でハグしてんの可愛い過ぎる……
それに加えて、上目遣い、、
天使っ……、
やばい、また言葉が止まらない。
「 ……えと、、大丈夫……? 」
『 ……大丈夫ですっ……。 』
可愛い過ぎる、
なんか今にも絶命しちゃいそうだわ、
なんかちょい機嫌悪そうなのも可愛いし。
「 ……と、とりあえず、
自己紹介でもしないか? 」
『 ……自己紹介、ですか? 』
「相手の事をよく知るのも大切なことの一つだとは思わないか?」
『 そうですね、では自己紹介をします。
私の名前は鬼龍院 澪夜です、
得意な事は家事全般です。 』
……得意な事家事全般は良過ぎる、
料理出来る女性って、ポイント高いよな。
俺は物の見事に家事などが出来ない、
だから、料理とかが出来る女性が
嫁だと、本当にありがたい。
さて、次は俺の自己紹介な訳だが、
「 俺の名前は常磐 純星だ、
得意な事は電子機器の扱いとか、かな。 」
本当にろくな事じゃないのだが、
俺はPCからスマホまで、
それこそ、外国の機械とか、洗濯機とか
そういうものを使ったり、直したりするのが
得意だ。
まぁ、あんまり人生の中で
役に立った事ないけど……。
「 ……とりあえず、今日から君は
ここで過ごす訳だけど……、 」
『 私と婚約して下さい。』
「 ……え? 」
いきなり、そんな事を言われ、
俺は素っ頓狂な声を出し、その場に直立不動になってしまうのだった。
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