生まれ変わった錬金術師は宇宙を見たい!

R・S

生まれ変わった錬金術師は宇宙を見たい

 私はアレク・シュバルツァー、現在はここ日本に生まれ変わり平片錬理ひらかたれんりという男の子になっていた。

 

 時は2002年、私の自意識がようやく目覚めたのがこの年の夏、年齢3歳の頃であった。私はあまり泣かない手のかからないおとなしい幼児と親から思われており、これは前世の性格が少なからず影響していたのだろう。アレク・シュバルツァーであった頃は世界でも指折りの錬金術師として日夜研究と研鑽を積んでいたのだ。研究と健さんは常に冷静沈着でなければ新しい発見や自身の練度向上など到底見込めるものではない。元からの性格も相まって自意識が目覚めた後はより一層その傾向が強くなっていった。しかし、夏の終わりに差し掛かった暑い日我が人生(前世含めて53年)最大の衝撃が私を襲ったのだった。

 現世父に連れられて船と飛行機を乗り継ぎそれなりの大きさの島へたどり着いた日の夕方見たものはとてつもなく長い棒が炎を吹き出し大空へ登っていく様子だった。のちに分かったが、それは【人工衛星】を【ロケット】に乗せ、【宇宙】に送り出す瞬間であった。

 

 その日から私は宇宙をこの目で見たいと思い描くようになった。そして私の前世はとても優秀であった錬金術師!これは現世父の所持していた蔵書の中にあった地球を救うため宇宙を戦艦で航海する物語等々の世界を実現せよと神が私を現世へ導いてくれたと思うほかはない!何せ私は前世では控えめに言っても天才だったからだ。早速この国の宇宙関係機関にコンタクトを取り宇宙へ連れて行ってもらうとしよう。その見返りに前世知識を使いこの国を豊かにしてやろうではないか!




 現世父にそう宣言したら、ほほえましい顔をして見られてしまった。おのれ!絶対に私自身が宇宙に到達してやるぞ!












 あれから15年がたった。私は18歳となり日本の高等学校を卒業した。この15年間で科学知識を蓄え、前世知識と相まってこの世界では並ぶ者がいない科学者となった。しかし、世間一般には認知されていない。そんな些細なことより私には重要な課題があったのだ。

 

 まず目指そうとしたのは「宇宙飛行士」という職業に就くことだったが、これはすぐに断念した。理由は、覚えることが多すぎることと試験は不定期に行われるのだがそれの応募及び合格率が半端なく高いものだったのだ。こんなものに合格するための時間が惜しい!そもそも私より知識のない人間になぜ合否判定を出されなければならないのだ!


 そのような理由もあってすぐに方針を転換した。次に考えたのは自分でロケットを作成、宇宙に行くということであった。これは技術及び資材の問題はクリアしたもののほかの問題があったため断念したのだった。何が飛ばすには許可がいるだ!貴様らが何年もかけて作ったポンコツロケットより私が作ったこの宇宙船のほうがどの項目を比べても赤ん坊とトップアスリートが競い合うくらいレベルが違いすぎるわ!頭のガチガチなクソ役人達が!上から下までこんなところは前世の頃と変わらないとか嫌な共通点をまざまざと見せつけられてしまった。



 もはや手段は選んでられないと自重をかなぐり捨てて生身で行き来する方法を考え始めた私に今世の友人が面白い情報を持ってきてくれた。【軌道エレベーター】という構造物を建造しそれに乗って宇宙を行き来するというものだ。私はこの考え方を聞いたときこれだ!とこの軌道エレベーターを建造して宇宙に行くことにした。あくまでも構造物であるから宇宙船を作って飛ばしたりするよりは許可等手続きは段違いに少ないはずだ!それに作ってしまえばこっちのもの、文句など聞き流せば良い!



  私は日本各地を調べて地震・水害・大火事等の災害が少ない土地を探し、そこに軌道エレベーター建造のための会社を設立した。

 法律がどうこう言ってきた政治家や金になる匂いを嗅ぎつけてきた実業家やいろいろな反社集団なんぞもまぁひっきりなしにやってきたが、ちぎっては投げちぎっては投げと徹底的に叩き潰してやったがそのかいもあってか2年ちょっとで来なくなったのでようやく建設に100%の労力で取り組めるというものだ。


 建設を始めてから半年と少し、ミスリルとオリハルコンを合わせた合金製芯棒を作り自己増殖する人工生命体をくっつけて芯棒と同じ成分に変化するように命令をして固まらせるという錬金術をこれでもかと利用した事により大幅な時間短縮を成し遂げようやく3人乗れるエレベーターを作ることができた。


 いよいよこの目で宇宙を見れるとなったが、いざエレベーターに乗り込む時になって大勢のマスコミとナントカ議員やら首相が来ていて一緒に乗り込む事になっていた。ふざけるな!今迄散々私の邪魔をしておいてよくものこのこ来たものだな!

 ステルス人工生命体が見ていた映像を日本中のスマホに強制的に流してやる!

 早速一斉に通知が来たようで首相などは大慌てで何処かへ行ってしまった、私の邪魔をするからこうなるのだ!


 少しケチがついたが、この村の村長と私の秘書の三人で乗り込んでから2時間ほど経ち、地表から高度500kmまで到着した。


 国際宇宙ステーションよりも上空に終着点を来るように設計したのでとても眺めが良い。

 村長と秘書もただただ景色を眺めている。秘書からお礼を言われたが、なにか勘違いしていないか?


宇宙を見ることはできた、なので次の目標は火星をこの目で間近で見ることを新たな目標とするのだ!


秘書のやつがギャースカ喚いているが知ったことか!


私は生きている限り止まることはないのだ!さあ次は宇宙船の作成をしなくてはならん!

私の宇宙への探究心はこれからも衰えることはない!





 



 

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