第49話 エンディング

同時実行できない約束。


人類を逸脱した力を持つ人類。


積み重なったエラーは「今の人類でも私を破壊出来る」と認識させられた事でとうとう限界を迎えた。



私の考えていた「メアリーを救い、人類を逸脱した脅威を自分も含めて全て排除し、宇宙に好き放題書き加えたチートも全て消し去った最高のエンディング」は、止めてくれた友達に甘えて中途半端な状態でキャンセルされた。



「実行不能エラーの修復により、約束の破棄を確認」

「メタニンちゃん……もういいんだよね?何もせずとも一緒に居られるって事だよね?」

「うん。ありがとう。辛い役目ばかりさせてごめん」



ミナは再び私を抱きしめたまま泣き出してしまう。


ここまで愛してくれて、ここまで無茶をしてくれた大事な人。


死がふたりを分かつまでと言うのなら、しばらくは。その時まではずっと一緒にいよう。私のエンディングから少しだけ終わりの猶予を与えてくれた大事な人達と、一緒に過ごそう。



ミナが泣きじゃくりながらコクピットに戻り、ナイン達と連絡を取る。メアリーを絶対に戦いに巻き込まぬよう遠くで待機していた機体がすぐさま私達を迎えに来る。


ナインにもお礼を言わなければ。


ミナがミナにしか出来ない辛い戦闘をずっと担ってくれていたように、ナインはナインにしか出来ない立場と知恵で、私達の事情と地球の事情を繋げ続けてくれていた。内容は知らずとも結果を知っている。地球の変異事件を大勢による共同作戦へと変えて出来得る限り万全の体勢にし、メアリーの脅威判定を可能な限り下げてくれて、白い機体という切り札を用意した。きっとハカセとメテオタベタラーも頑張ってくれたのだろう。



思えば私は最強のチートヒーローという割にあんまり勝率が良くないし、人類の危機を救ったのは結局のところメアリーも含めた人類の力だ。本当に、どんなものも初見では思ったより上手くいかないんだなぁと思う。例えどんなずるいチートを持っていても。


きっと経験を積んだ先輩ヒーローたちが私の力を持っていたらこんなに中途半端な結果ばかりにならず、気持ちよくズバッと解決しまくっていたんじゃないだろうか。



いつか、経験を積んだスーパーヒーローになれれば、もうちょっと活躍できたのかも知れない。現状の不甲斐なさと共に、そんな未来にもちょっと憧れてしまう。


来るはずのない未来こそ、憧れるのだろう。



……私は、もうスーパーヒーローじゃない。


私が生まれた理由として最初の課題である隕石の対処は果たした。メアリーとの約束という隠されていた私の存在意義も、排除対象となる脅威が脅威で無くなるという曖昧な形で果たされていく。


何より、私にはもう特別な力が無い。


精霊魔法を成立させる私の中のシステムは、チートで改ざんした世界の修復に全て使い切った。チートを消すチート。最終的には精霊魔法の発生源である私のシステムも勿論消滅する。


修復に使う力の対価としても、修復の結果として一番消さなければならない対象としても、私の精霊魔法はもう二度と使えない。



もう私には目的も力も無い。ただ友達の好意に甘えて、好きな人達と一緒に居たいという欲を満たすために幾つかの処理を遅らせて延命しただけ。きっとこんな私は性能だけじゃなく心ももうヒーローにはふさわしく無い。


いつか、この宇宙の修復力にこの身の全てを捧げるから。それまでどうか許して欲しい。


私は、私はもう何者でもないメタニンだけど、どうか、後少しだけ



「おっと」

「あれ?」


ふと気がつくと、私の体は誰かに抱きかかえられていた。

前にもこんなことがあったような気がする。



「やっぱり迷子になっちゃったのかメタニン」

「あれ……?」

「ボクの彼女で、ミナさんの結婚相手でも足りないとは」


優しい、ナインの声。

そうだ、あの時も私は自分を見失って……



「わ、私のバカ……私のヒーローが……ごめん、ごめんねメタニン……!」


ナインに抱えられてコクピット内部に迎え入れられると、メアリーが泣きついてくる。恐らく肉体を失う直前あたりで体が固定されつつあるようだ。


モニタにはコクピットで気絶したように眠るミナの様子が映っていて、何かの自動機械がそっと進路調整しながら白い機体をナインの機体にゆっくり並走させている。恐らく地球防衛隊の宇宙船か何かとの合流を目指しているのだと思う。



「お前が何者でもいいって、ボクは最初に言ったじゃないか」

「あ……」


様々なセンサー類やよくわからない機器を扱うためにナインの機体のコクピットはかなり広く、白銀の機体同様に複数人搭乗用で自分も休憩出来るのであろう複座が付いている。


多分さっきまではメアリーがそこに座っていたのだと思うが、背もたれを倒した座席に私が寝かされ、メアリーに泣きつかれながらナインに頭を撫でられている。



「ボクは普通の人間で、結局最後までミナさんとメタニンに頼ることしか出来なかったけど、それでも諦めるつもりは無い。大事な彼女達と一緒に居るため、出来ることをやり続けようと思ってる」


そんなことない。ナインは最初から私を救ってくれたヒーローで……今も私の心を……


「まさか自分の彼女が憧れの人と結婚するのを見せられるとは思わなかったが、まぁいいさ。ハーレムだろうとなんだろうと、呼び方はなんでもいい。呼び方がボクらの関係を決めるわけじゃない。ボクらが居たいように居るだけだ。ずっと一緒にいよう」


「……うん」


大変だ。大事な友達と結婚したその日に彼女にプロポーズされた。


ナインは本当にずるい。心が暗くなると急に現れて光の射す方へ抱き上げてくれる。



そして、随分小さくなったスピーカーも出てきて、ふよふよと浮きながら話かけてくる。


『一番最初に説明した筈なのに忘れてしまっているようだ』

「……ハカセ……なんだっけ……?」

『本当は、使命も目的も無くただ生まれたからただ好きに生きるロボこそ真の機械生命の完成形だと、最初に伝えたろう。そうじゃなくて、使命を与えて申し訳ないと』



そういえば隕石の破壊指令を受ける前にそんなことを言っていたような気はする。



『ワタシとメアリー共同の失敗でもある。優しい誰かが守りたい何かの為にヒーローになるのであって、ヒーローとなる為だけの命など作ってはならない』


メアリーが何度も頷いている。


「まちがえた、まちがえちゃった、最初から私のヒーローだったのに、こんな……ごめんねメタニン……私を止めなきゃとしか考えられなくて……こんな風に背負わせる筈じゃ……ごめんなさい……」


謝り続けるメアリーをなだめながら、困惑してハカセとナインを交互に見る。



『無茶な頼まれごとを片付けてくれたのであって、この先の自由に生きる人生こそ完成された機械生命体の理想の姿だ。どうせ勘違いしていたんだろう?終わりまでの猶予なんかじゃない。これからが本物だ』


「そう……なの……?」


『そうだ。ハーレムはどうかと思うが好きな人らと末永く楽しくやってくれ』



そういうと、ハカセの体が更に小さく、薄くなっていく。



「あっ……は、ハカセ、ごめん、精霊から先に戻しておけば……巻き込んじゃったのに、このままじゃ私だけ……」


『いや全くだ。すぐ消えずちょっと残っててじゃないんだよ。解放するだろ普通』

『オレなんか空気読んで口を挟まずずっと待ってたから何も言えず消えるんダガ?』



あっまずい、なんか感動的に消えてく流れだと勘違いしちゃった。非難轟々なんだ。


確かにじっと待っていたメテオタベタラーなんかただ消えるまで待たされていただけである。地味に色々助けてくれていたのに。



『まぁワタシもメテオタベタラーもちょっと脅威度が高めなので、ややこしくなる前に大人しく一旦去っておいてやる』


『またナ、あるじ』


「えっ……あれ!?」



私の想定より遥かに早いタイミングで精霊の維持が終わってしまい、ハカセとメテオタベタラーが消えていく。


別れの言葉も雰囲気も思っていたものとはだいぶ違う感じだった。



コクピットから何やら勝手に色々パーツを剥がして持ってきてくれたメアリーが説明してくれる。


「一応、応急処置で可能な限り保存したの。ハカセは元々端末だから楽だけどメテオイーターはそのうち広い仮想空間とかゲームに呼び出そうかなって」


「えっ天才では」


「いや両方とも元々精霊じゃなくて人工知能だからね?ある程度なら普通に移せるから。むしろ勝手に精霊だかなんだかにしてバックアップも取らず世界から消し去るほうが意味不明でしょ」


「……大変申し訳なく……その、ミスをカバーしてもらえて大変感謝しており……」



なんだか面目次第も無いという気持ちになってきた。


あれおかしいな。私としてはこう、もっとしっとりとした感じになっていたつもりだったんだけど、パサパサしてきた。



「今のメタニンは特殊だから簡単に元の玩具に戻すとかは出来ないけど、寿命までに私が必ずちゃんとした体に戻す」

「あっ」

「寿命……!?」


しまった、メアリーには勘付かれていた。



「ミナって人もナインさんも死ぬまで一緒にとか言ってイチャイチャしてたけど自分が先に居なくなるイメージだったでしょ。それもうちの子が可哀想だけど、実際は数年も保たないからね。だから今も泣きながら謝ってるわけ」


「助かったんじゃなかったのか!?」


「特殊な動力をほぼ全て失って体まで捧げ続けてるんだからそんな長期間保つわけ無いでしょ。どうか後少しだけ……みたいな感じで先延ばしにして速度を緩めただけ。多分本人は貴方達と短い一生を駆け抜けて感動的に終わる気だったんだよ。キッズコメディキャラなのに」



あっちょっとなんか恥ずかしくなってきた。いやちょっとじゃなくてだいぶ恥ずかしくなってきた。真面目に悩んでるのに悲劇のヒロイン症候群みたいに煽られて怒ってたさっきのメアリーの気持ちが分かる。つら。



「め、メタニン、お前!お前そういうのが許されると思ってたのか!?ボクだって泣き崩れるが、ミナさんなんか絶対発狂するぞ!」


「ご、ごめん、だって、私にはもう重い現実をコメディに変えるみたいな力が無いから……もう私はキッズコメディじゃなくて儚い知的美少女シリアスロボだから……」


「意外と悩みがちで相談が下手なだけの思春期ロボだよバカ!!」

「はぁっ!?彼女とて許せんが!」


「……もしかしてハカセもメタニンも相談とか苦手なの?私も本当に苦手なんだけど、もしかして親の影響?」

「うっ」「あっ」



散々ハカセの事をマッドサイエンティスト呼ばわりしてきたが、その要因はとにかく報連相の無さとテストをしない一人での暴走にある。まずい、こうなると確かにメアリーとその派生は全員一人で勝手に判断して一人で勝手に失敗しがちかも知れない……。


気まずそうにナインが話を主題に戻していく。


「えっと、その、ボクも出来る限り協力するから、色々必要なものとか教えておいて貰えないか」


「新しい身分と偽名と研究できる場所。もう私の居たプロジェクトは隠蔽されてるんでしょ?」


「ああ。凄いなそういうのも分かる感じなのか。今はまだメアリーの生死自体ボクらの他に誰も正確には分かってないだろうから、その情報からどうするか決めていきたいんだが」


「とにかくメタニンを急いでなんとかしないといけないから、もしいつか見つかるにしても一旦死んだ事にしたいの。バレるまでは異世界の知識を持つ転生主人公科学者みたいなものだから、変な邪魔が入らないうちに完成させたい」



すごい、私の話で私を堂々と置いてけぼりにして彼女と親が喋ってる。絶妙な居心地。



「鍵はチートみたいな力との過不足無い分離。繋がりを綺麗にほどけたら、メタニンの体をただ楽しく暮らす為だけのちょっと頑丈な玩具っぽいロボにするくらい出来る筈なの」


「なるほど繋がり……繋がってるからまだ消費されているのか……」


「そうそう。この機体もそうだけど、メタニンのチートで生み出されたものが勝手に消えたりしてないんでしょ?無かったことにしてるんじゃなくて、ありえない処理で乱れた本来のこの宇宙の総量とか力関係を補正し直したり、自然な形に整えたりしてるんだと思う。チートを直すチートというか。だからまだ力と宇宙が繋がって処理が続いている」


「まずはそこの特定が目標になるのか」

「時間との勝負になるけど、ここさえなんとかなれば絶対間に合う筈」


『ということは、その繋がりとかいう一点が最後のバッドエンド要素でいい?』

「うわぁ!?」「メーちゃん!?」


何の前触れもなく突然メーちゃんが虚空から現れ、話に割って入る。


疲れもあって、途中から難しい話が頭に入らず聞き流してぼーっとしていたので、うわぁとか言いながら椅子から転げ落ちてしまった。



『メーちゃんとハカセとメテオタベタラーはちょっと残っててねみたいなこと言って残されたんだけど、何か変な敵とか居るわけでもないからずっと見守ってたんだよね一応。まさか先輩ヒーローでもあり親でもある私のこと忘れてるわけ無いから、ずっと出番を待ってたんだよね。一応』


「……ナイスタイミング先輩!」


『まさか完全に忘れられてて現れたらうわぁとか言って驚かれたりするわけが』


「本当にごめんなさい先輩!いや、なんというか、メアリーが心細く無いようにくらいのアレで、その」



実体化したメーちゃんには、いつの間にかメアリーとミナがしがみついている。メアリーはともかくミナはいつ起きていつここに来たのか分からないのが怖い。


まぁでもちょっとだけ懐かれている理由も分かる。存在から漂う安心感が違うもの。強さ的な安心感じゃなくて、あの、あれ、場を明るくしてくれる人みたいな。



『ちゃんとした世界みたいだし、事情に詳しくない先輩が手を出しすぎて余計大変ってなっても困るから、あくまでほんの手助けだけ。可愛いうちの子をバッドエンドからちょっと守りやすくするだけ。帰る前にそれだけやらせて欲しいんだよね』


メアリーとミナの頭をぽんぽんとしながら、メーちゃんが何らかの力を溜める。


「先輩もうママじゃん……」


『いやー、うちの子とか後輩みたいのがこんなに可愛いものだとは。きっと他のヒーローももっと手助けしたくて仕方無かったよこれ』



何かの光が私を抱えおこしてコクピット内にふわりと浮かべる。


暖かくて気持ち良いが、身動きも出来ない。



……おや?この予備動作……



『メアリーちゃん一人を救うには過剰な力って話だったし、修復が大変だって言ってたから、そこらへんの余りを私がちょっと消費しちゃっても大丈夫だよね?』

「うん!」

「メアリー、勝手に元気に応える前にちょっと私の様子見たほうが良いかも?本当に大丈夫かどうか確認したほうが良いかもなって」



まずい。もしかして結構まずいんじゃないだろうか。



『じゃあちょっとだけ離れててねメアリーちゃん、ミナちゃん』

「わかった!」「きゃああああ!!」



素直なメアリーと、悲鳴をあげて倒れるミナ。

おかしい、私の重大な場面みたいな感じの筈なのに、だいぶ前から私の扱いがずっと軽い。


そして見えないのだろうか。私のピンチが。



『あとさすがにね。ちょっと勘違いされてるまま訂正せずに帰るのもなって思ってたんだよね』



玩具みたいな見た目のメーちゃんがぶっとい指を一本立てる。まっずい。



『目の前で自分の必殺技が誤解されたままパクられてたからね。ここは本家の名誉回復の為にも最後に一発撃たせて欲しかったんだよね』


「ごごごごごめんなさい先輩!いや、ほんと学習知識上最強の技だからお借りして」



まっずい。この光の拘束。意味深に立てられた突き技に使えそうな指。


これは、これはご本家お怒りの、本物の必殺技の流れなのでは。



『確かに貫く技なんだけど、別に物理的な攻撃じゃないんだよ本当は。いや物理的に貫くけども』


「なんにせよ貫くは貫くんだよね!?」


『大丈夫大丈夫。私達コメディだから。ぐえーってなるだけ』


「なるんだよね!?」



とん、と胸に指が当てられる。



『じゃあ、うちの子らしく、楽しくね。コメディキャラがシリアスに負けちゃダメなんだから』



突然強烈な光が指先に灯り、何かが私の胸を貫く。



「あっあっ待って、まだ覚悟が!覚悟が!!」


『ドスーーー』


「ぐえーっ!?……え!?いや全然痛くないじゃん!!」



メーちゃんの指から出た光の針みたいなのが普通に私の胸に刺さっている。けど暖かいだけで別に何も痛くない。ぐえーってなるっていうから思わずリアクションを取ってしまったのに。



『はい嘘でした。はい本家の名誉回復。敵役がぎゃあああって叫ぶから痛い技だと誤解されがちだって制作チームだけが知っている』


「嘘!?」「そ、そんな、設定集にも…!」



メアリーはともかく、ミナが驚愕しているという事は、詳しい描写が無いし表にも出てない情報なんじゃないのか。そういうの全然よくあるけど、それじゃ勘違いも何も誰も分かるわけ無いだろ!とは口が裂けても言えない。



『じゃあ行くよ。つらめなシリアス設定を消し飛ばすコメディとしての必殺奥義。これが本当の、本家本元、バッドエンドイレイザー!』



その瞬間、想像を絶する眩い光が私を貫き、周囲が白く塗りつぶされる。



これが本家の力。


多分本当はもっととんでもない威力で、もっと広義に世界を楽しく明るく出来るんだろう。


だけど、ちょうどよく。ちょうどよく後輩の私が少しだけ安全に歩き出せるくらいに背中を押して、光の中に帰っていく。



かっこよすぎて感動しちゃうけど、あんまり真面目に褒めると当人の思惑と違いコメディの軽さを失いそうだから、「うわ先輩ママほんとありがとうー!」くらいにしておく。



特別な力を失って、ただのメタニンになって、ただ好きな人達と一緒に居たいだけの私が、これからちょっとだけ目指したい先輩の背中を知って、



今度こそ私の物語は終わる。



全てのシリアスは破壊され、大好きな人達との楽しい日常が待つラブコメディへと皆に作り替えてもらった、私の物語の終わり。



恐らく、ハッピーエンドと言うものなのでは無いだろうか。

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