第11話 陰謀論を検証する

「陰謀論は検証できた?」

  「ほぼ結果が出てる」

「笑い飛ばす人が多数?」

  「そう、一言でね」


・・・

陰謀「論」という言葉は、

CIAが作り出したという。


「陰謀がやりやすい」

そんな理由から?


追求が始まろうとする前に、


「あっち向いてホイ!」


笑って終わる。


もちろん、陰謀など無い世界を望みたいが、それは無理だ。


「君は陰謀論者?」

  「分析家だよ」

「笑っていいかな?」

  「いいとも」

「ハハハハ」

  「家族がいないからな」

「どういう意味?」


・・・

子供の誘拐は現実に起きている。


サンタクロースの原点は、

誘拐犯だったとされている。


子供を袋に入れて連れ去ってしまう恐ろしい鬼である。


いつの間にか、真相消滅。

まるで逆の「いい人」に変わってしまった。


世の中には「風化の風」が吹いていると悟らねばならない。



■歴史は陰謀満載


日本は「忍者の国」であり、陰謀のお膝元であった。


しかし、忍者としては「注目する相手」などいて欲しくない。


どうやったら?

これだ!


→ 茶化す


人心が笑いに誘導されると、警戒心はゼロになる。


背後で、どんなに大きな悪事をされていても。


家族を守りたい親なら、「誘拐なんて陰謀論だよ」という言葉に流されたりはしないだろう。


そして、その緊張こそが強い牽制力として働く。


つまり世の中、笑った方が負けなのである。



■鬼で笑わなかった先人たち


節分の豆撒きは、真剣さを思い出すためのリマインダー。


鬼が実在しなければ、必要でない行事だろう。


しかし、「見えない敵」を先人たちは知っていた。


福音書でも「風」という表現でそれを教えている。


→ 見えない風に世間は靡く


一個人であっても、鬼の風に影響されて動いてしまう。


油断禁物。


ユダイスカリオテの『勇断』は、油断から出ていた。


「イエスへの裏切り」で金儲けをする話。


福音書で「ユダにサタンが入った」と教えているように、当人は気付かないうちに、思考回路が影響されてしまう。


自分では『良い』と思い込み、大変な悪事に手を染めてしまったわけだ。


この例は、現代の我々のために示されている。


なぜなら、今もそうした鬼の操縦が多発しているからである。


日本の先人たちは、鬼が山の頂上に掛かる雲のようだと知っていた。


つまり、「お山の大将」である雲上人は自分自身を見張らねばならない。


トップはそれだけの重責を負っているのだから、鬼で笑えるはずがない。


戦争を引き起こせば、多数の犠牲者が出るが、鬼はそれを望んで風を送って来る。



■努力せずにご褒美がもらえる


影響力を保つため、鬼は気に入った相手に「風」を送る。


すると彼の人気は急上昇。


それが生臭い風であっても、多くの穂を靡かせるので、彼は左うちわにしてもらえるだろう。


その発言力は非常に強い。


だからイエスは「狭き門より入れ」と教えているのである。


陰謀論に関して、笑う人は大多数かも知れないが、真実はむしろ「少数派の警告」にある。


これが、陰謀論を検証してみた結果である。


御子が到来して全てを変えるまで、この図式は変わらない。



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