第10話 二つの道とその起点


「変な夢を見たよ」

  「どんな?」

「展示場でね・・・」

  「うん」


・・・


どこかにある展示場で、仕事に携(タズサ)わっていたが、そこには「古き良き時代の名車」が飾り付けされていた。


熱心に時間と手間を掛けているうちに、展示車が輝きを放ち始める。


夢は何を教えていたのだろう?



■戦後世代の追憶


そう言えば、「スカイライン神話」が誕生したのは戦後世代の全盛期。


連戦連勝の強さ。


「ジャパン・アズ・ナンバーワン」という言葉もあった。


モーレツ社員が夢中で働き、その評判を作り出す結果になったのだ。


現代の技術力も凄いが、何があの世代を引き立てていたのだろう?


→ 太陽?



マタイ24章が浮かんだ。

ここに、意味深長な言葉がある。


→「この時代は滅びることがない」


(「世代は過ぎ去らない」とも訳す)



マタイ24章(世代事情を教える)

34 よく聞いておきなさい。これらの事が、ことごとく起るまでは、この時代は滅びることがない。



はっきり言えば、

「団塊の世代が全てを見る」

そうした結論が出る。


太陽の御子が教えたかった事は


「『世代』を見守る太陽」

・・・

そんな意味だろうか?



■前後の神に照らしてみる


西暦が御子の活動を境に区切られているように、


聖書も「旧約」と「新約」に分離されている。


ある時代(世代)を境にして前後が区切られるのであれば、こんな図式が浮かんで来る。



「前の神」が戦争の風を送る。


結果は→ 惨状


「後の神」が、戦後世代を照らす。


結果は→ 脚光



35 天地は滅びるであろう。しかしわたしの言葉は滅びることがない。



ここは、「支配構造の激変」を教えているようだ。


また、もう一つは


→ 「歴史を超えての成就」



36 その日、その時は、だれも知らない。天の御使たちも、また子も知らない、ただ父だけが知っておられる。

37 人の子の現れるのも、ちょうどノアの時のようであろう。



「ノアの時」(ノアの日)という説明から、「世界全体が遭遇する事件」が読み取れる。


(現在ならコロナ禍?)


平凡な日々が→ 大混乱



38 すなわち、洪水の出る前、ノアが箱舟にはいる日まで、人々は食い、飲み、めとり、とつぎなどしていた。

39 そして洪水が襲ってきて、いっさいのものをさらって行くまで、彼らは気がつかなかった。人の子の現れるのも、そのようであろう。

40 そのとき、ふたりの者が畑にいると、ひとりは取り去られ、ひとりは取り残されるであろう。

41 ふたりの女がうすをひいていると、ひとりは取り去られ、ひとりは残されるであろう。



日常の中で「選別」が起きる。


「二人の者」という言葉に含まれる隠喩(インユ)は?


聖書の奥義だった。


弟子たちはその詳細を教えられたに違いない。


聖書の奥義は、

「重なった二つの神を知る」ことだったのだ。



■奥義(解明された二つの神)


日本には「しばくぞ」という言葉がある。


色々な説があるだろう。


◉しばくとは? 意味や使い方 - コトバンク https://kotobank.jp/word/%E3%81%97%E3%81%B0%E3%81%8F-284894



ここで、「芝の神」の所業が重ねてある・・・という結論に達した。



あのモーセが、「燃える芝」を見て、「神」に近付き、そこから選民の「出エジプト」が始まっている。


「芝」の奥からモーセを呼んだ一つの切っ掛けが、「神の引き寄せ」という意味。


※ 「芝と藪」は互換と考えよう。


これについて、日本の先人は妙な考えを示している。


→ 「藪蛇」



【藪蛇】ヤブヘビ

「藪をつついて蛇を出す」の略。(余計な事)


不必要なことをして、かえって禍を受ける・・・という意味である。


それ以外にもこの表現。


「ヤブ医者」(救わない医療)

「やぶから棒」(突然なさま)


・・・

「藪」に絡んでしまった選民は、破壊と再生の道に陥(オチイ)ってしまった。


社会常識だと、完全な解釈は難しい。


「一つに見える存在」(神)が、「実は二つである」という知識を得てこそ、インドのシバ神も理解できるようになる。


◉シヴァ神

https://search.yahoo.co.jp/amp/s/yoga-lava.com/yogafull/4188/%3Famp%3D1%26usqp%3Dmq331AQGsAEggAID



■破壊と再生の経験


二つの神の狭間に位置する選民・・・その奥義は、日本の神社に示されている。


→ 注連縄(シメナワ)


柱と柱の間に「選民」(縄)がある。


※ 同一の神がなぜ「破壊」と「再生」を繰り返すのか?

・・・この疑問は、過去の記事で説明した通り。


天と地に分離した神々の勢力による「綱引き」によって、選民は何度も「破壊と再生」を経験しているのだ。


※ 御子は弟子たちに、その奥義を教え、逃れ道も示唆していたはず。鬼がそれを、執拗に消そうとした痕跡がある。

(蛇が水を吐いた)



■知らねば道を誤る


一世紀当時、ローマとの戦争で国家が滅ぼうとする直前、「二つの集団」が真逆の判断をした。


エルサレムの中に留まった者は


→ 例外なく滅んだ


しかし、都を脱出した者は


→ 助かった



強烈な打撃を加えた強国ローマが滅んだ理由も「謎」だった。


それは?


◉なぜローマ帝国はあれほど栄え、そして滅びたのか…最新研究でわかった「どちらも気候変動」という意外な答え(プレジデントオンライン) - Yahoo!ニュース https://news.yahoo.co.jp/articles/b69738e1698704ea228815cc7c2e19e87dd6b224



ローマに臨んだ気象変動やその他の災難は、「神の国を滅亡させた応報」として天から下された摂理・・・


そう説明すべきだろうと思う。



現代、


神の国は極東に移っている。


「後の神」が戦後に生まれた「団塊の世代」に光を当てていると考えれば、


今も輝く名車が生み出され、国家がナンバーワンの評価を受けたのも不思議ではない。


世代と神との関係は、過ぎ去らない。(輝きに貢献する)



■現代事情と予告


「二つのユダヤ」が存在する国際事情にも聖句が成就する。


「一つは取られ」

「一つは捨てられる」



また、国内でも眠りは禁物。



42 だから、目をさましていなさい。いつの日にあなたがたの主がこられるのか、あなたがたには、わからないからである。



それは、静かに起きる・・・

なぜ?


→ 鬼がその国を見張っているから



43 このことをわきまえているがよい。家の主人は、盗賊がいつごろ来るかわかっているなら、目をさましていて、自分の家に押し入ることを許さないであろう。

44 だから、あなたがたも用意をしていなさい。思いがけない時に人の子が来るからである。



主人は、アレチヌスビトハギのように来る。


※ いつの間にか着衣にくっついて見張っている。



45 主人がその家の僕たちの上に立てて、時に応じて食物をそなえさせる忠実な思慮深い僕は、いったい、だれであろう。

46 主人が帰ってきたとき、そのようにつとめているのを見られる僕は、さいわいである。

47 よく言っておくが、主人は彼を立てて自分の全財産を管理させるであろう。

48 もしそれが悪い僕であって、自分の主人は帰りがおそいと心の中で思い、

49 その僕仲間をたたきはじめ、また酒飲み仲間と一緒に食べたり飲んだりしているなら、

50 その僕の主人は思いがけない日、気がつかない時に帰ってきて、

51 彼を厳罰に処し、偽善者たちと同じ目にあわせるであろう。彼はそこで泣き叫んだり、歯がみをしたりするであろう。



「与える食事」の意味は?


→ 「パン」


これは「パンデミック」を解説するという意味でもあり、「災厄をもたらす神」の正体を一般常識に組み入れるという意味でもある。


※ 天の父との間を繋ぐ・・・その「食事」は「触事」なのだ。


「光の世代」の中に、それを提供できる者がいる。


彼らに「救いの接触」を求め、

「二つの道とその起点」を見極めようではないか。



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