第5話 直感を大切に

「鬼が人類を教育したね」

  「うん」

「影響は?」

  「直感を抑え込んだ」

「えっ?」


・・・

「直感は働いているはず」


そう考える人も多いだろう。


しかし私自身の過去を振り返ると、真の意味での直感力は抑え込んで来た。


■直感力とは?


例えばカルトに囲い込まれた人であれば、勧誘の際に何か「妙な気分」を感じ取っていないだろうか。


非常に「微弱」だが。


直感を最大限に解き放っていれば、彼はその道に踏み込んでいないはず。


在籍後に抜け出した人もいる。


その切っ掛けは、信者仲間からの一言かも知れない。


「この組織、変ですよね?」


(これが分岐点)


カルト組織の特徴は、強引さが決め手。


→ 自分の判断に頼るな


■鬼の教育が行き渡る


「人類全体が鬼教育を受けた」


これを、聖書が暗示している。

エデンから今まで・・・


(イエスの時期を除外して)


カルトに在籍していると、毎日のように子守唄を聞かされる。


「ここに真理がある」

「黙って受け入れなさい」


強制を強制と感じさせないのは、その口調が子守唄のように穏やかであるためだ。


「あー、眠くなった」


人類を眠らせないと、鬼の自由は制限されてしまう。


しかし実は、自分の直感が答えを告げており、


「流れに棹差せ」

「流されるな」


そんな直感が働いているはずなのである。


【流れに棹差す】ナガレニサオサス

棹を使って流れを下るように、大勢のままに進む。

誤って時流に逆らう意に用いる事がある。


ここでは、「誤り」とされている用法を敢えて使ってみた。


洒落ではあるが、こう考えてみよう。


→ 流れに差を察す


例えば、「平和の君」と呼ばれた御子の支配が続いた現代。


なぜ戦争が多発したのか?


戦争前夜の人々は、流れを起こそうとする権力の強引さに、何かを感じていたはずである。


→ (鬼の気配?)


キリスト教であれば、各人の中でこんな声が聞こえているかも知れない。


「平和主義の御子が、こんな流れを許すのか」・・・


私自身も過去、心の底の声は小さかった。


それを無視したために、何度も苦い思いを味わっている。


■「強制の有無」


モーセに接した「前の神」が持つ雰囲気は「強引」。


しかし「後の神」は遠慮がち。


簡単にその声は無視が可能。


多くの人に、こんな思い込みが無いだろうか。


「神とは強引なもの」

「流れに逆らう声は『迷い』」


確かにこれが、『常識』として定着している。


(再検討が必要)


以上、述べた考えは強制じゃない。


(自分で判断すべき事柄)



自分の未来は・・・


「ごく小さな声」(直感)を大切にするかどうかで決まるだろう。


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