第3話 鬼の箱入り娘

「系図はケイスなの?」

  「えっ?」

「ふとそんな気がして」

  「初めて聞いた」

・・・


【case】ケイス

原義:握る→保管するもの→箱

1.箱、容器、袋。

2.一組、一対。

3.箱に入れる、下調べ。


【case】 ケイス 2

原義:落ちる、起こる→出来事

1.場合。

2.実例、事例。

3.深層、事実、実情。

4.事件、該当者。

5.訴訟、裁判。

6.症状、病状。

7.申し立て、主張。

8.格。

9.変人。


日本では、「ケイ」と使っている。


「系図」が「case図」?


仮にそうであれば、


「系統」や「系列」の「系」も

「一対」や「一組」。



それに関係する資料は、「箱に入れて保管」すべき対象となる。


「箱入り娘」が、保管される状態だが、「保護の中」という意味だけじゃないようだ。


■一年の計は元旦にあり


出来事も一纏めで考慮されるが、「計画」も「箱」の中にある。


それは「握られた予定」であり、「事の運び」も決定付けられている。


「元旦」という場所に「箱」が置かれているのなら、人々は当然「初日の出」に祈る・・・


「うまく運びますように」


ただし、「case 2」であれば、もっと近くなる。


※ 「計」は「case2」の2。

「係争」の「係」が「case2」の5に該当する。



■エデンのケース


人類の原点はエデン。


人類の祖は、「箱」に入れられた。


「後の人類」も全て箱入り。


誰かからそう聞けば、

あらゆるケースを握るのが「世の神」だった・・・と気付く。


(思い出すのはノアの箱舟)


人類史の運びは、「箱の中の経験」・・・という事になる。


もっと自由な立場だと考えていたが、この解釈だと逃げ場がない。


「うーん」


しかし、神の経綸は

「十八番」(オハコ)で覆される。


終わりの日、

「鬼の箱入り娘」が災の箱から出るのだろう。


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