第11話 アリサの保護者達のお怒り

「ふう~かたずきましたね

僕のアリサ リリーシュちゃん 無事で良かった うふふ」

黒猫耳の少年がアリサを抱きしめる


「いやん、アラシャお父様 しっぽで私の猫耳くすぐるのだめええ!!」

「うふふ」黒猫のアラシャは楽しそうだった。 「俺のアリサ!!リリーシュ」


「アシャル兄ちゃん!!」「アシャルちゃん」

今度は長い黒髪と長い耳の少年が二人を交互に抱きしめる


「アシャル兄ちゃん 体の方は大丈夫?」


「ああ、大丈夫 帰ったら休養するから

心配しなくていい」


「私のアリサ」


「アジェンダ様 うふふ」


二人は抱きしめ合い キスを交わす


「で・・俺の大事な妹のアリサやリリーシュを勝手に償還したのは

どいつだ? 殴り倒す」

アシャルと呼ばれた長い髪の少年が

デイアルとテイノを睨みつける


「・・お前 デイアルだな

俺は心が視える まあ 紳士的に対応して茶やお菓子も

ご馳走してもらったようだし今回は見逃す」


「次回 やったら殺す」

ギン!!と睨みつけられる


「ふううん そうか そなたか

私も加わるぞ アーシュ殿 じわじわと焼き殺す」

アジェンダという少年も恐ろしい目で睨んでいる


「僕も加わるから 簡単に殺さないで

くださいね アーシュ様 アジェンダ様くくくっ

身体中の骨残らず 砕くかな~♪」

黒猫耳のアラシャという少年もこれまた恐ろしい目で睨んでいる


綺麗系の少年だが 異様な恐ろしさがあった


「ひええええ!!助けてテイノおお」

「知らん お前の蒔いた種だ デイアル」


「じゃあ 帰るぞアリサ リリーシュ」アシャル(アーシュ)


「うん」二人が頷く

「テイノさん デイアルさん お世話になりました

有難うございます うふふっ」


「行こうアリサ リリーシュ」アジェンダ

四人の姿が消える


「うふふっ テイノ

アルビノで綺麗だね 白い髪に赤い瞳」

舌なめずりをしながらアラシャが言う


「うっ!貴方の尻尾で俺の首筋をなでるのはやめてください!!」


「・・・もしかしてアラシャさん

そっちの性癖?そっち系の人?」怖いもの知らずのデイアル


「うふん そうそう♪

こっちの世界に飽きたら 僕の方の世界に

おいでテイノ・・・歓迎してあげる


これでも僕は一国の王でお金持ちだよん♪

魔法の玉をあげるから これに呼び掛けて

あ、そっちの戦には参加は無理だから

時空を管理する者・・


いわば神たちに怒られるからね

あ・・デイアルは来なくていいから

来たら殺すよ ダメダメ役立たずの大迷惑の償還魔法使い!!」


魔法の小さな玉を渡すアラシャ


「そ・・そこまで言う?」涙目のデイアル


「ふん!じゃあねテイノちゃん♪来ないでねデイアル」

キスされる 何気に唇を奪われるテイノ


「!!!!」

姿が消えるアラシャ


「う・・男に奪われた」ポロポロと泣くテイノ


「もしかして 初めてのファースト?」


「だああ!!みんなお前が悪い

このダメダメ役立たずの償還魔法使いがあああ!!!!」


「ひ・・ひどおおおおい」


役立たずの償還魔法使い の称号を得たのでした

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