第4話 巻き込まれるのは・・?

白猫耳、しっぽの麗しい銀髪の綺麗な女官ルウさんはため息をつく。

「アリサ様がまた漫画原稿の締め切りに入られて‥」

「あろう事かアリサ様の兄さまであるアシャル様 私達のアーシュさま

運悪く、修羅場中のお部屋に囚われて2日も過ぎて‥」


「いけない、このままでは私達のアーシュ様のお身体が心配だわ 

長い黒髪のお手入れも」


しかし 数度、修羅場中のアリサ王女に捕られて、散々 こき使われた記憶が

トラウマとして思い出す。


うううう…こ、怖い 正直 怖いですわ

でも、このままでは‥


「ねえ、ルウ 僕のアーシュ様はどこなの?」

黒髪、黒猫耳の美少年(ただし、目つきは 少々 性格悪そう)

黒尻尾が 不満そうにパタパタ


「ああ!アラシャ王さまああ」目に涙が浮かぶルウ


「え? 締め切り前の僕の養女であるアリサが‥もう、しょうがないな~」


「僕のアーシュさまに お菓子を作ってもらいたかっただけど

それに政務の仕事の手伝いも~~~」アラシャ


「私達のアーシュ様は身体が弱いのであまり無理をさせないでほしいのですが・・」

「ちょっとだけだよ」


「‥‥それに‥おほん‥よ、夜の事でございますが」

少し赤くなりつつルウ


「え~だってええ・・」

それはそれは嬉しそうに 放送禁止用語寸前の事を本当に~~

嬉しそうに話すアラシャ


「え~あ~~そのおお

他のにやんこな女官が 近くで嬉しそうに聞いてるので アラシャ王さま」

ルウの白い尻尾はピクン、ピクンと動き 顔は本当に赤い


「はいは~い」アラシャ


「じゃあ、ルウ 僕も一緒に行ってあげるから 僕のアーシュさまを

締め切りの鬼と化したアリサから救い出そうね」

「はい!!」涙ぐむルウ


が・・しかし


アリサの修羅場中のタコ部屋で

「上手くなったな~アラシャ 頑張れよおお」

髪の長いアーシュことアシャル

多少 顔はやつれて長い髪は漫画作成の仕事用に結んでいる。 


「ちょっと僕のアーシュ様 どうゆう事ですか?僕だって政務あるんですよ!!!」


「お前、アラシャ俺が魔法の能力で 

お前の心を簡単に読み取れる事を忘れてないか?

本当は 今は暇だろうが~~ハハハッ」

「それに 有り余る体力は 俺でなく

健全なお仕事で使え! 漫画の仕事は重労働なんだ!!」


「うふ~~~すいませ~~~ん♡アラシャ義父さま」

漫画家でアラシャの養女のアリサ


「すいません~~えへっ 王様」タクス


「じゃあ、料理の差し入れを作るから 俺は御暇(おいとま)帰るぞ ルウ」


「え!ルウさん」悲しそうな漫画家アシスタントのタクス

「まだ、集中線も背景も沢山あるんですけどお」と本当に悲しそうなタクス


「俺達は多忙だ!ついでにルウにも仕事がある」

「・・・・・」「・・・・」「・・・・・・」


「料理楽しみにしてろ 三人とも」

流れる艶やかな黒髪に 

笑みは色気満載のアシャルこと彼等のアーシュ 皆、何故か顔が赤くなる。


「じゃあ 逃げるぞルウ 女官の一人に差し入れを運んでもらおう」

「もう一人のアーシュは・・いや やめておこう」


「今のアリサは無敵だ 鬼瓦のもう一人のアーシュ相手でも・・」「はい!!」

戦線離脱 こうしてルウ達は無事に危機から逃げ出したのだ。


しかし、女官の一人が犠牲?になったのは‥悲しい事実であった。

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