第4話

ある夏の土砂降りの中、お爺さんとその孫が小さなトンネルで雨宿りをしていました。

雨は地を穿つが如く降りしきり、その様子はまるで滝の様です。

「この話はきっと身に覚えがあるはずじゃ」


少年は紙を持ったままその場に立ち竦んでいた。

身体はこわばり、手足は小刻みに震えている。

原因は、少年の持つ紙にあった。

この紙の裏面には、人生を大きく変えてしまうような事が書いてあるのだ。

天国か、地獄か。生か、死か。

少年はゆっくりと裏面を向ける。

そこには、大きく赤い文字で、

「死」


「もしかして僕が4点のテスト隠した事バレてる?」

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