第3話

ある夏の土砂降りの中、お爺さんとその孫が小さなトンネルで雨宿りをしていました。

雨は次第に強さを増し、傘をさしていても身体が雨に濡れる程の勢いです。

「次の話は"死"を間近に感じるような話じゃ、心して聞くんじゃよ」


僕は棺桶に入れられている。

身動きは取れず、周囲からはゴウンゴウンと低い音が聞こえている。

鐘の音だろうか。

よく見ると周囲にも似たような人がたくさんいるようだ。

その顔はどれもこわばり顔面蒼白だ。

鐘の音がピタリと病む。

刹那、棺桶は棺桶は地獄へと凄まじい速度で落下を始め、

周囲の人が甲高い悲鳴を上げる。

「ジェットコースター最高ーーー!」


「ジェットコースターに謝れ」

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る