第3話 選択
一体どういうことだ?
いじめのことをいとこ達が知っている?
「すごく戸惑ってるね〜」
「どうしてなんだ?」
「どうしても何も私たちいとこ達のほとんどがいじめっ子なんだもん」
全員いじめをしていたのか
「ふふ、驚いてるけど何年も前からイジメはしてたんだよ」
「誰も止めなかったのか」
「あー、そういえばいとこの中で1人止めようとしてた人がいたけど、逆にその人を私たちみんなでイジメたからもう止める人はいないよ」
そ、そうなのか・・
「そんなことが許されると思ってるのか‼︎」
「やだこわ〜い」
相手を苛立たせるような声で言う
「だけど、絶対に僕はいじめを止めてやる」
「でもいいの?もし言ったらお兄ちゃんが嘘つき扱いになるか私たち家族がいじめてたひととして誹謗中傷されるよ」
「自業自得だろ」
そうさ、いじめる方が悪いんだ
「いいの、家族だよ?大切な妹だよ?それを血も繋がってないような人のために犠牲にしていいの?それとも見なかったことにして家族みんなで一緒に過ごす方がいいんじゃない?」
「ッ!でも僕はもうおまえがいじめてたことをひろめる。それが俺の選択だ」
確かに家族を売る行為にはなる
だが、僕はいじめる家族よりもそれを許さない心が勝った
「家族を捨てるんだ。きっと後悔するよ」
「それでも、後でいじめを止めなかったことでもっと傷つく人を作りたくない」
「わー、かっこいい」
棒読みだ
「いじめを止めてみなよ、私たちはいじめ続けるから」
イジメと家族 青甘(あおあま) @seiama
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
カクヨムを、もっと楽しもう
カクヨムにユーザー登録すると、この小説を他の読者へ★やレビューでおすすめできます。気になる小説や作者の更新チェックに便利なフォロー機能もお試しください。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
関連小説
僕とウミガメ/青甘(あおあま)
★9 エッセイ・ノンフィクション 完結済 1話
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます