第3話 なぜワンコ?

目を覚ますと、大きな木の根元だった。

正確には、根元のウロの中だった。

結構、大きいみたいだね。170cmの僕が横になって居たのだから…

高さはさほど無いみたいだね。

とりあえず、ここから出て、状況を確認しよう

頭をぶつけないように四つん這いで洞から出て、大きく伸びをする。

手を前に足を後ろに背中を反るように…

なんか、ちがうような気がする…

ん、よし

まず、記憶の確認は…

まぁ、省こう

自分だって認識あるしね

手は…ん、動くし足も動く、尻尾も動く…

ん、体に異常は無くはないな…

まず、手足に肉球、あと尻尾…

体毛もフサフサ

耳は、横じゃなくて上にあるね…

ん~、これは夢だな!クロ君に会いたくて見てる夢だ!

もう一度寝よう!

と、洞に入り丸まって目を瞑ると…

目の前にゲームなんかで良く見るステータス画面が浮かぶ…

目を開ける…消えない…

頬をつねる…つねれなかったので、叩く


「いたっ!」


夢じゃないらしい…

とりあえず、確認だな


ステータス

・名前 (旧 五月 サツキカオル)

・種族 神獣 人狼族

・性別 ♀

・レベル 1

体力 50

魔力 50

知力 80

素早さ 120

力 45

加護

ホーリフェンリルの加護

スキル

・状態異常無効

・自然治癒(小)

・身体強化

・聖魔法

・空間魔法

・アイテムボックス

・周囲索敵

・空膜

ウィンドウの上の方に姿が映ってる。

人狼族のはずなんだけど…柴犬だな…黒柴


「クロ君じゃん…」


まぁ、額に変な柄があるのと胸元の白毛がハート形なのは、可愛い♪


どうやら、人間じゃなくてワンコ♀に転生したみたい…

ん…ん~?

ワ、ワンコはまぁ…

♀かぁ~、前世も使わなかったし、雄雌どっちでも同じかぁ~


さて、自分の状況は理解できたから、周りの状況を確認しないとね


洞から顔だけ出して、キョロキョロ…

上は、めっちゃ高いけど空じゃない

この木の周りは…

前方に湖かな?滝みたいなのもある。

感覚的に周りに生物の気配はない感じ…

あ、索敵…

脳内にこの周辺の映像が浮かぶ、全部が透けて見えてる感じだ。

ん…危険な感じはないみたいだから、ちょっと湖に行ってみよう。

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