ブレイク・スナイダー・ビート・シート(BS2)
第15話 ブレイク・スナイダー・ビート・シート
ブレイク・スナイダー氏は、シド・フィールド氏が提案した「三幕構成」をさらに目安とするべく「15のビート」を発見しました。
彼は「主人公の旅」を15段階に分けて分析しました。
ただし、順番はこのとおりである必要はありません。〝セットアップ〟の最中に〝きっかけ〟が起こったり、〝サブプロット〟を〝お楽しみ〟の後に置いたり。
また、ビートがいくつか欠落した名作もあります。
ただ、優れた脚本では、15のビートは必ずあるものです。
ブレイク・スナイダー・ビート・シート(BS2)
プロジェクト・タイトル
ジャンル
日付
第一幕
1 オープニング・イメージ(1枚・最初から数えて全体の1%まで)
2 テーマの提示(5枚・5%)
3 セットアップ(1-10枚・1〜10%)
4 きっかけ(12枚・10%)
5 悩みのとき(12-25枚・10〜20%)
第二幕前半
6 第一ターニング・ポイント(25枚・最初の20%くらい)
7 サブプロット(30枚・22%)
8 お楽しみ(30-55枚・20〜50%)
第二幕後半
9 ミッド・ポイント(55枚・50%)
10 迫り来る悪い奴ら(55-75枚・50〜75%)
11 すべてを失って(75枚・75%)
12 心の暗闇(75-85枚・75〜80%)
第三幕
13 第二ターニング・ポイント(85枚・80%)
14 フィナーレ(85-110枚・80〜99%)
15 ファイナル・イメージ(110枚・99〜100%)
タイトル
▼これはこのストーリーが視覚的に、そして感覚的に何であるのかを告げる最高のタイトルか? 「これがなにか」を語っているか?
ピッチ ログライン
▼この作品を一分間で売り込めるか?
▼ピッチの内容は脚本に盛り込まれているか?
▼観客の心をつかみ、もっと聞きたいと思わせるか?
ミニ・ストーリー・ログライン
▼鍵となるビートを通じて簡単にストーリーを語れるか?
ピッチ ログラインは「キャッチコピー」、ミニ・ストーリー・ログラインは「紹介文」に当たるとお考えくださいませ。
これがブレイク・スナイダー氏が作り上げた「完璧な脚本」に必要な15のビートです。
参考文献4冊で呼び方が異なっているため、ここでは初出である『SAVE THE CATの法則』の呼び方で統一しています。
それでは、1ビートずつ見ていきましょう。
「小説の書き方」コラム
822.構成篇:STC式物語の作り方
https://kakuyomu.jp/works/1177354054889417588/episodes/1177354054891930713
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【参考図書・引用図書】
▼ブレイク・スナイダー氏『SAVE THE CATの法則 本当に売れる脚本術』菊池淳子訳・フィルムアート社(税別2200円)
▼ブレイク・スナイダー氏『10のストーリー・タイプから学ぶ脚本術 『SAVE THE CATの法則』を使いたおす!』廣木明子訳・フィルムアート社(税別2200円)
▼ブレイク・スナイダー氏『SAVE THE CATの逆襲 書くことをあきらめないための脚本術』廣木明子訳・フィルムアート社(税別2000円)
▼ジェシカ・ブロディ氏『SAVE THE CATの法則で売れる小説を書く』島内哲朗訳・フィルムアート社(税別2500円)
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