ここまで読んでて主人公の根は悪いやつじゃない。割と一般的な現代日本人的な感性ももっている。

でも受け答えが悪いね。

冒険者として敬語を話さなくていい、とかそういうことじゃなくて、ナチュラルに相手を小馬鹿にする話し方をしているし、否定のコミュニュケーションも多いし、話し相手をイラっとさせるであろう余計な一言も多い。
たぶん本人に自覚はそんなに無いと思う。自覚あったらとっくに改めてる類のことだし、周囲に指摘してくれる人がいなかったんだろう。めっちゃわかりやすく言うと自身の言動に対して他人がどう思うかを考えられないバカなんだよね

現代日本にいたらその言動だけで確実に非モテ間違いなしの異性から嫌厭されるタイプかな。
１話の地の文で書いてあったように「性格が悪い」とは違うね。たぶん自己分析では性格が悪いから…って思ってるんだろうけどここまで読んでてわかるが性格は悪くない。ひねくれものをこじらせた言動が、ただひたすらに周囲に悪いイメージをもたせる損な言動になってる印象だ

実はこういうやつはリアル現代日本にたくさんいる。いい歳したオッサンとかでもたくさんいる。オンラインゲームとかで周囲のオッサンと話してても出会う人の半分はこういうひねくれものの損しかないような言動だったりする。まぁでっかい子供だ。

そういう意味ではこの作品、結構リアルな設定してる。本当に日本のどこにでもいそうな虚無的なオッサンが異世界転生したらこうなる。みたいな話しが丁寧に書かれてる。
わかりやすいのが主人公の言動と現地人の話し方の差で、現地人は性格の良いキャラも悪いキャラもさっぱりした話し方をしているのに対して、主人公は性格悪くないのに話し方がねっちょりしてる。こういう対比は意図的に書かれてる感じあって気づくと面白い。