カラオケ

①

好きな子とカラオケに行った。

高校一年生の冬、2人っきりで共に通う都会では無いが田舎過ぎる訳でもないイマイチ微妙で中途半端な田舎の学校の目の前のカラオケ。機種はDAM。DAMは採点は正確だか収録曲数はJOYSOUNDの方が確か良かったような気がしたけど、2人きりで遊べるということもあり、まあなんでも良かった。

片手で数え切れる回数しか見たことの無い私服の姿。自分がいつも見る普段の制服の彼女から易々と想像できる、可愛らしい、フワフワとした、自分の憧れる女の子の服装で、清楚な黒髪が(本人はすごくそれを嫌うけど)とても綺麗で映えてた。

自分もそういうフワフワしたリボンとかレースとか、純白やパステルの可愛らしい(彼女はピンクが好きだった、それも華やかでお上品、お淑やかで可愛らしいパステルカラーのような)ピンクとかに憧れるけれど、どうも自分に馴染まず、いっつも黒を身につけていた。

彼女と一緒ならFrancfrancでも浮かない気がするな、田舎のカラオケではなく都会に少し出てみれば良かったかもしれない。