第6話:いつも気持ちをストレートにぶつけてくる彼女のことが大好きな女の子の場合

//SE チャイムの音

//SE 近づいてくる足音

 

「へ?……ちょ、バカ、声大きい、こんな大勢の前で…………。ちょっとおいで」


//SE 教室から出て、人気のない部屋へ移動する

 

「ここならいいか……、で、聞き間違いじゃなかったら……その……、あ、明日、と、泊まりに来ないかって」


「近い、近い、近い、そんなに嬉しそうな顔しないで」//演技依頼 本当は嬉しいくせに、一応そういう態度をとっている感じで


「行くよ、行きます。行かせてください。お願いします」


「でも、教室ではあんまりベタベタしないでって言ってるじゃん。わ、私達が付き合ってることは……その……秘密なんだから」//演技依頼 後半、言ってて自分が恥ずかしくなってしまっている感じで


「「なんで秘密なの」って? 毎回聞くよね。それ。何回も説明してるけど、私たちが女の子同士だからだって」


「べ、別に恥ずかしいことだなんて思ってないよ。告白したのも私だし。…………まさかOKしてくれるとは思わなかったけど」


「ちょっ、キミは自分の気持ちをストレートに出し過ぎだから! 何回も言ってくれてありがとう! 知ってる。しってるから…………。普通「私も大好きよ」ってそんなに言わないよ…………」


「そ、それで、明日はどうすればいいの? 家族が旅行とかでタイミング良くいないとか?」//演技依頼 ちょっと期待を込めて


「え? 普通にいるの? しかも、大学に行ったお姉さんも帰って来てるの? そんな時に私に泊まりに来てって、どういうつもりなの? 私を何て紹介するつもりなの………………あ、友達か!」


「わ、笑うな! 一人で舞い上がっちゃって、私だけバカみたいじゃん。いやいやごめん、キミの彼女はバカじゃないよ。そんなに怒んないでよ。ジョーダン。ジョーダンだから!」


「でも、緊張するなー。私、普通に喋れる自信ないよ…………」


「な、なによ。嬉しそうなカオして」


「……ッ! よくそんな恥ずかしいセリフ言えるね。「このさきずっと一緒にいるんだから、早めに大切なパートナーとして家族に紹介しておきたいって」」


「あー、泣かない、泣かない! 私もずっと一緒にいたいです。いさせてください。キミと! てか、私から好きになったんだから、その…………絶対に離さない……から」


//SE ガバっと抱きつく音

 

「コラコラ、抱きつかないの。でも、最初は友達って紹介してね。…………うん。わかってくれてありがと。」


「………………………………」//SE キスの音


「「学校でこんなことしちゃダメって怒らないのかって?」それ、今言うかなぁ」


「あのね、私だって、キミといつも一緒にいたいし、その……できることなら、いっつもくっついていたよ。それを、すっごく、すっごーく我慢してるんだから」


「今は、その…………ここに誰もいないし…………。私も我慢できなかったし」//演技依頼 後半、照れながらの小声


「それに、流石に生徒会長と副会長がそんなことしてることが生徒にばれちゃったらまずいでしょ? もー、わかってるの?」


「さてと! じゃー行こっか、明日の予定はまた教えてね。あ、そうだ! ねーねー、ちょっと耳かして」


「明日、お風呂一緒に入って、一緒の布団で寝ようね。………………期待してるからっ」//演技依頼 耳打ちで、仕返しをするように、イタズラっぽく


「楽しみだなー!」//演技依頼 嬉しそうに、無邪気な感じ

 

 ―――――〈演技練習 終了〉―――――――――――――――――


「こんな恋もあるんだねぇ。すごいね!」


「女の子同士だって、別に好きなら好きって言うべきだし、それを止める権利なんか誰にもないよね。キミもそう思うでしょ?」


「………………だよね! ん?「私もイベントやプライベートで後輩に抱きつかれたりしてるから、心配だって?」あはははは! 私は大丈夫だよ。親しくしてくれてるだけだから……………………多分…………」


「そんな顔しないでよ! ダイジョウブ、キミと私の未来は順風満帆だから! レッツゴー!」

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ウチの彼女、毎日性格が変わるんだけど!!~寡黙男子と声優女子の日常~ ユーキ @yuki_RI_17

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