04 魔道具の種類

目次

◆魔道具

◆主人公宅のもの

1.蛇口

2.シャワー

3.風呂

4.洗濯器

5.コンロ

6.トイレ

◆それ以外

1.水袋



◆魔道具

 一般的には魔石を利用した道具の事を指す。

 持ち運びできるものには純度の低い魔石を、持ち運びできない設置型のものには純度の高い魔石を使う傾向がある。


 理由は単に純度の高い魔石は価値が高いため。

 これを持ち運びできるものに使うと盗まれやすくなるから。


 構造は魔石やそれを設置する道具に、魔力で線を描き定着させることで、そこを通して入力した魔力によって起動した魔石の効果を特定箇所から発生させる、というものになっている。


 メリットは魔石から離れたところからでもそれを起動することが出来ることにある他、盗まれやすい魔石の隠蔽いんぺい些細ささいな衝撃で割れやすい魔石の防御目的でもある。


 一方でデメリットもあり、魔石は使う内に消耗するため、交換が必要になる他、純度の高いものは盗まれやすい、修理には専門知識が必要になる、などがある。


 主人公の場合は本人の努力で純度の高い魔石が作れるため、屋敷の設備に多用している。これは、訪れる人々を軒並のきなみ驚かせている。犠牲者は多い。



◆主人公宅のもの

 主人公の作る効率のおかしい魔石で作られるため、小型はもはや前提で、便利さや前世に近いものが条件として優先される。


1.蛇口

 変換効率がおかしい水の魔石で作ったもの。少し魔力を流すだけでたっぷりの水が出てくる。主に手を洗う他、料理や飲み水に使う。


2.シャワー

 水の魔石と火の魔石を使ってタンクに湯を溜め、壁の穴から噴き出させる構造。

 自由にシャワーヘッドを動かすことはできないものの、この世界では破格のものではある。


3.風呂

 シャワーのように壁の穴からではなく、タンクに溜めた湯を幅広の湯口から巨大な浴槽に注いだもの。

 場合によって浄化の魔石を足し、浴槽に浸かるだけで全身をキレイにすることもできる。


4.洗濯器

 水の魔石と浄化の魔石を使って、浄化水を作り出し、それをただ平たく長方形な容器に満たしたもの。ここに浸すことで汚れを取り除く構造。

 ただ、水には濡れるので乾かす必要がある。

 機械ではないため、機ではなく器となっている。


5.コンロ

 火の魔石を砕いて石ころと混ぜ、線を引いてスイッチをつけたもの。

 魔力を流すと炎が出力される。近くにいるとそれなりに熱い。

 後に網や金属の板を載せることを想定されて作られている。


6.トイレ

 気の魔石と浄化の魔石を使った、なんとからっぽのトイレ。

 一見ただの置物に見えるが、浄化の力の乗った大気が入っており、汚物も尻も何もかもを浄化してくれる優れもの。

 便器の横のひじ掛けから魔力を入力すると、浄化大気の補充が出来る。

 補充を始めて、尻がちょっと圧迫されるぐらいで止めるとベスト。



※以下、本編上では登場していませんが、知っていても問題ない設定になります。


◆それ以外

 一般的に使われるもの、生産されているもの。

 もちろん効率はあまり良くない。


1.水袋

 ただの革の袋の内側に水の魔石を縫い付けたもの。袋の大きさにもよるが、中に水が満ちるまでにはそれなりの時間がかかる。

 旅人も冒険者も、魔力は貴重なリソースであるため、これを多用することはほとんど無い。可能な限り自然の水場を使い、これは緊急用に持っておくことが多い。

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