第11話 最悪の化物
「君がアルグレン中将なのだ? よろしくなのだ!」
応接用のソファに全員が座り直すと、教授がその小さな手を差し出してくる。
その手を取りながら、改めてウィリアムは目の前の人物を見る。
顎の位置よりも少し長いストロベリーブロンドの髪の毛を左サイドだけ編み込んでいる少女は、花のモチーフで飾られた大きなヘアピンをつけていた。
身長もアルマよりもっと小柄で、どう見てもジュニアスクールの生徒(小学生)にしか見えない。
「レオナ・マウザーなのだ。年齢はピッチピチの花も恥じらう十八歳! スリーサイズは、ひ☆み☆つ☆なのだ、ひぃぃぃぃ」
レオナの横からバンッ!!と机を激しく叩く音が聞こえてきた。
「……失礼。非常にウザかったので、つい」
確かに。
ピースサインを横に添えたドヤ顔で、ウィンクしながら舌をペロッと出していたレオナの姿は、ウィリアムも非常にイラッとしていたので心の中でテレサに同意していた。
「……改めまして私はテレサ・ルイーズと申します。……先程からお見苦しい所を見せてしまい申し訳ございません」
全くなのだ~、ふごっ!
テレサの片手がレオナの腹に突き刺さっている事をウィリアムが無視していると、さっきから全く表情の変わらなかったテレサの視線に妙に熱がこもっている事に気づいた。
若干、頬も紅潮しているだろうか。
「……ところでウィリアム様はただいまお付き合いしている女性はいらっしゃいますか? 私、こう見えて料理や編み物を趣味としておりまして自分で言うのもなんですが家庭的な女性と自負しております実家も七人兄妹できっと私も多くの子供が産めると思いますので貴族でも跡取りが必要でしたら一度お試しでいかがでしょうかえぇもちろん正妻でなくとも愛妾でも構いません生まれた子供の名前ももう考えておりまして少なくとも五人は子供が欲しいと考えております私恥ずかしながら家族以外の男性に体を触られるのは初めてでして先程あなた様に腕を掴まれた際に情熱的なぬくもりが私の腕を通して伝わりましてそこから私の胸とお腹の奥がキュィンキュィンとなっておりますこれがいわゆる恋というものですね私をこのような気持ちにしたウィリアム様には是非とも責任を取って頂けたら私もテレサハッピー超うれぴー確変へと突入して幸せゲージが天元突破銀河の果までイッテキュ……ブツブツ」
「ど、どうどう。どうどうなのだ、テレサくん。さっきからアルグレン中将がすごい顔をしてドン引きしているのだ!」
顔を真っ赤にし、目をぐるぐるさせながらウィリアムに詰め寄ってくるテレサと必死に宥めているレオナを見て、ウィリアムは妙なデジャブを感じながらもキッパリと断った。
「あ、もう心に決めた女性がいるので結構です」
ウィリアムがアルマの顔を思い浮かべながらそう言った瞬間、テレサはスンと冷めた表情になり何事も無かったのように席に座り直す。
ウィリアムはその時に確信した。
“狂人”かどうかは置いておいて、とりあえずここは“変人”の巣窟なのだと。
「ところでマウザー教授――」
「レ・オ・ナ、ちゃんって呼んでね。ウィリアムきゅん」
ウィリアムの問いかけにレオナがウザさ満点で答えると、隣から音速を超えた腕が伸びてきた。
その腕はレオナの首根っこをガッチリと握りしめている。
「……教授、締めますよ?」
「し、締まってる。もう締ま、ってる、のだぁ」
タンタンとテレサの腕をタップしているレオナを無視することも出来ず、ウィリアムはテレサへと声を掛けた。
「テレサ女史、話が進まないので止めてくれませんか」
「!? はい! ウィリアム様!」
その瞬間、テレサの顔が真っ赤になり、思わず、といった感じでその手を離す。
首を開放されたレオナはゔぇぇぇと二日酔いのオッサンがするような呻き声を上げ、応接用の机に突っ伏した。
「新式の
「い、今の状況を、見て、げほ、よろしかっ、たら、一度、眼の病院行った方がいいのだ、けほ、けほ」
そう愚痴をこぼしたレオナを横から抱き抱える者がいた。
ニコニコ笑みを浮かべたテレサがレオナの両脇に腕を入れ、その小さな体を抱き抱えて、自分の膝の上に座らせたのだ。
そして、右手をレオナの頭に置き、ゆっくりと、愛おしそうにその頭を撫で回す。
「……教授? きちんとウィリアム様に説明して差し上げないと」
「ひ、ひぃぃぃぃ! する、するのだ!」
「……『する』?」
「説明させて頂きますのだぁ!」
かわいそうに、ガタガタと震えるレオナは背筋をピシャと伸ばして説明を始める
「い、今更だけど、まずはこれまでの
◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇
まだ人類が一つの惑星にしがみついて生活していた頃、ある粒子が発見された。
この新発見の粒子には、一つ面白い特性があった。
粒子に一定の電圧をかけると、粒子の周りの空間に歪みが確認されたのだ。
そして、ある一定の距離が離れた、電圧がかけられていない粒子も激しく動きだし、同じく空間の歪みが確認された。
その特性から、この粒子はレゾナンス(共振)粒子と名付けられた。
それはただの偶然だった。
ある日、研究員が試験容器の外に設置するべき測定機械をレゾナンス粒子が入った試験容器の中に設置してしまった。
そして、電圧をかけた瞬間、測定機械が青く発光したのが観察された後に消えてしまったのだ。
研究員達は呆気にとられたが、すぐに消えた測定機械は見つかった。
五千km離れた、測定機械が消えた瞬間、共振していた粒子があった研究所に突然現れたようだった。
ドンッと空気が震えたと思うと、その研究所の一室を粉々にして、測定機械が現れた。
「何も無かった空間に質量を持った物体が現れるのだ。当然、そこにあった空間は勢いよく押しのけられるから地震のように空間が震えたのだ」
その後、活性化した粒子同士は距離や空間を無視してお互いに結びつこうとする特性がある事が分かった。
そして、人類は宇宙へとその生活基盤を移す時代に進んでいく。
広大な宇宙空間にも粒子がある事が分かっており、その研究は飛躍的に発展した。
・この粒子を利用する事で最大〇.一光年の距離を一瞬で移動可能。
・その間の時間はわずか一秒程度。
・電圧の強弱で方向、距離を決めることが出来る。
・電圧のかけ方によっては物体を送るだけでなく、引き寄せることも可能。
・この宇宙中に存在するこの粒子の分布は一定ではなく、ひどく片寄っている。
この事実に人類は狂喜し、そこから宇宙版の大航海時代が訪れることとなった。
そして、人類が様々な星に旅立っている間に人工的に粒子を製造する方法が見つかり、人々の移動はさらに安定的なものとなった。
「これが
スタンドアロン方式は移動する物体自体に周囲の電圧を調整する機器(以後、ワープ装置)を積み、連続して
デメリットとしては到着地点から更に
対してプッシュアンドプル方式は、出発地点に送り出す電圧に調整されたワープ装置を置き、到着地点には引き寄せる電圧に調整されたワープ装置を置くことで移動する物体にワープ装置を積まなくても
中間地点の粒子を基点に
さらに到着側のすぐ隣に付けるように出発用のワープ装置を設置することで、長距離間を連続した
デメリットはワープ装置が設置されている施設間でしか移動が出来ない事と、施設の設営と維持に多額のコストがかかる事だろう。
現代では極長距離の移動はプッシュアンドプル方式を使い、近距離の移動はスタンドアロン方式を使うのが一般的になっている。
各国が定めた宇宙船の航路には直径数十kmを超える『ワープイン(アウト)リング』と呼ばれるワープ装置を積んだリング状の施設が多数設置され、各国の流通の大動脈を担っていた。
「それで私は現行の
レオナが言ってやったぜ!的な顔をすると、おー、ぱちぱちと拍手するテレサに対して、ウィリアムは目をぱちくりさせる。
「……例えば、私は今テレサくんのふくよかな太ももの上に座っているのだ、あ、痛っ、テレサくん! ストップ! ストップ!」
どうも分かってない雰囲気のウィリアムに対してレオナが例え話をし始めるが、どうやらいらぬ一言でテレサの乙女心を傷つけてしまったらしい。
テレサから無表情で、抗議の頭バシバシ攻撃をされるレオナに、正直いい気味だと見守るウィリアム。
「せ、『世界』とは可能性の数だけ存在する、という、のが多世界解釈、なのだ」
必死に自分の頭を守るよう手をブンブン振り回すレオナには、もう教授としての威厳は残っていなかった。
「もしかしたらこの世界とは違う世界、B世界とすると、B世界では私はテレサくんの大きいお尻に座られているかもしれないのだ、テレヒャひゅん、やーへーて! くひをひっはらなひで!」
頭バシバシ攻撃が口ひっぱり攻撃へと変化した。
ウィリアムは正直いい気味だと見守る体制を維持する。
「きゅぽ。……この世界、仮にA世界では私がテレサくんに乗っかっている確率が百%、乗っかられている確率が〇%なのだ」
両手でテレサの指を口から引き抜いたレオナは、そのままテレサの腕を持って止める。
「別の世界のB世界では私がテレサくんに乗っかっている確率が〇%、乗っかられている確率が百%なのだ」
そこで、レオナがニヤッとした。
ウィリアムは思わずイラッとした。
「新式
「……つまりウィリアム様が今この瞬間、私とベッドで愛し合っている世界の確率をこの世界に落とし込んだら、
腕をレオナに取られたままのテレサが突拍子もない事を言ってくるが、その言い方でウィリアムは納得した。
つまり、新式
「なるほど。この新式
移動手段では無いので通常の
極論してしまえば、自分が宇宙の端にいたとしても、自分がその対極の場所にいる世界の確率を落とし込んでしまえば、一瞬にして一三八億光年の距離を移動する事が出来る。
そのウィリアムの言葉にレオナは、よく出来ました、と言った感じでにっこり笑い、ぴょんとテレサの膝の上から飛び降りる。
その時、レオナのサイドで編まれた髪の毛ひと房がふわりと宙を舞う。
「のだのだ。“世界を騙して事実を捻じ曲げる”。という事がこの理論の根幹なのだ」
そのまま、パタパタとスリッパを鳴らしながら部屋を歩き回る。
「あくまでその可能性が百%ある世界が存在する事と、その世界を特定する事が重要なのだ。……ちなみに君がテレサくんとベッドを共にする意思が無ければ、今この瞬間にそんな世界は存在しないのだから確率を持ってくる事なんて出来ないのだ」
ウィリアムは少しだけ理解した。
いや、少しだけ理解
その瞬間、ウィリアムの顔が強ばる。
ある可能性に思い至ってしまったからだ。
ちなみにテレサは横でガーンと、この世が終わったかのようなしかめっ面をして落ち込んでいた。
「――気づいたのだ? 君が思った通りこの理論はとても危険なのだ」
ウィリアムの顔を見たレオナは少しだけ悲しそうな笑みを顔に浮かべる。
「ムカつく奴がいたから殺してしまおうと思った瞬間から、その人を実際殺してしまう世界が現れてしまうかもしれないのだ」
人が他人に危害を加えるのは簡単だ。
ナイフ一本あれば、いや、自身の拳一個あれば容易に成し遂げれてしまうだろう。
そしてこの理論を使えば、自分の手を汚さずに簡単に人を消すことが出来てしまう。
「暗殺なんてし放題。世はまさに大暗殺時代になるのだ」
そして、それは規模を拡大した場合はもっと大変な事になるだろう。
もちろんただの一般人が「こんな世界滅ぼしてやる」と思っても、それを実現させる能力や方法などありはしない。
つまりそのような世界は存在し得ない。
だが、それが国のトップだったら?
その能力も方法も持ち合わせている人物がそれを思い描いてしまったら?
大量の軍隊を準備し、敵国を壊せるほどの兵器を目の前に並べ、あとはボタンを押せば敵国が終わるだけの状態にした時、確実にボタンを押す未来と押さない未来が分岐する。
そのままボタンを押してしまえば報復でいくらか自分の国にもダメージは入るだろう。
しかし、もし数年後にボタンを押さなかった未来で、ボタンを押した未来の敵国だけ滅んだ確率を上書きしてしまえば……
「だから私はこれを『新式
今までの話はレオナが分かりやすく物事を簡単にして話してくれていた。
話を聞けば、ウィリアムでも思いつく程度の話なのだ。
他の学者が思いつかないわけがない。
だが、今の所これを実現できる方法を知っているのはレオナだけ。
もしかしたら将来、科学の進歩で同様の現象を実現出来るようになるかもしれない。
その時、人類は鋼のような自制心を必要とするだろう。
その「きっかけ」を見せてしまったのは間違いなく彼女だった。
「科学者とは、常に『最悪』を想定しなければならないのだ。自分の見つけた、作った物が他の人や周りにどのような影響を与えるか考え続けなければ、絶対に後悔する。――私の先生の口癖だったのだ」
まだ十八歳の、見た目だけならそれより遥かに幼い少女が遠い目をしていた。
その目に浮かぶのは後悔なのか、懺悔なのか。
「これを見つけた時の私はそんな事を気にも留めなかった。ただ、自分の思いついた研究を実現させるのに夢中だったのだ」
ウィリアムはこの部屋に入った時に感じた印象は、やはり間違っていなかったと確信した。
コンラッドが“狂人”と呼んでいた、この小さな少女は正真正銘の「化物」だった。
「私はあの日、この世界を簡単に壊せる方法を見つけてしまったのだ」
その後、十分程して準備が終わったとの連絡が部屋に来る。
大量の機材と大勢の研究員を引き連れて、ウィリアムは自身の艦隊に向かった。
◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇
惑星ソルベリア衛星軌道上 近衛艦隊旗艦“アルグレン”艦橋
「ふっふふふ~ん、実験、実験、実験なっのだ~♪ 今日も楽しい実験なのだ~♪ 二徹、三徹ぜんっぜんOK〜♪ データ取るまで眠りませ〜ん♪ 休憩なにそれ美味しいの~? エナドリのストックは充分なのだぁ♪」
「……あ、そーれ♪……あ、ヨイショ♪」
帝国科学アカデミーを訪れて二時間後、ウィリアムは自身の乗る戦艦の艦橋にいた。
司令官の席に座る自分の横を見ると、増設された即席の椅子に座ったストロベリーブロンドの髪色の少女とダークブラウンの髪色の女性がいた。
ストロベリーブロンドの少女は上機嫌に、椅子からはみ出た足をブラブラ、頭を左右にユラユラさせながら、調子の外れた歌を歌っている。
ダークブラウンの女性は両足を綺麗に揃えて椅子に座り、少女の歌に合いの手を入れている。
二人はゴーグル型のモニターをすっぽりと頭から被り、手元のキーボード式の入力端末を叩いていた。
だが、その速度が尋常ではない。
カタカタではない。ダダダダと音が響いている。
『まずは艦隊が目的の場所に存在する世界の特定をするのだ』
乗艦前にレオナから聞いていたので二人が何をしているのかは分かっていた。
ペロリと唇を舐めているレオナにテレサが声をかける。
「……教授?」
「のだ?」
「……ソリティ〇するのやめてもらっていいですか?」
「の、のだ~……」
ガーンと口を四角に広げ、しょんぼりした様子のレオナがタンッとキーボードを打つ。
恐らく、コソコソしていたソ◯ティアを消したのだろう。
ウィリアムはその様子を横目に見ていて、さっきまで沈んだ様子を見せていたレオナとは全く違うなと思い苦笑した。
と、いうか真面目に仕事しろと思った。
「ウィリアム閣下。近衛艦隊、整備ドッグ入りしている数隻以外は全艦発進準備完了しております」
その時、初老の副司令官がウィリアムの前まで進んできて敬礼をしてきた。
「うむ。この短時間でよくぞここまで準備してくれた。感謝する」
約三時間という極めて短い時間で人員の招集、装備の変更と出撃準備を整えてくれた副司令官へ感謝の言葉を伝える。
副司令官は浅く頭を下げ、滅相もございません、と言葉を口にするとウィリアムの斜め後ろに移動し、腕を後ろに組んで背筋を伸ばして立った。
「マウザー教授。それでは最初は指定座標に通常の
「のだのだ。指定座標からの方が新式
ゴーグルを付けたまま顔をこちらに向けると右手でサムズアップをしているレオナを確認すると、ウィリアムは前を見る。
艦橋の壁全周に設置されているモニターには外の宇宙空間が映っており、目に見える範囲には大小の艦艇が整然と並んでいた。
全ての艦は黒一色で統一されており、側面には白い線で双頭の鷲の紋章が描かれている。
自身がいる艦橋は三段式に分かれており、一番上の一段目にウィリアムを含めた高官達と数人のオペレーター達、またレオナやテレサを含めた数人の帝国科学アカデミーの研究員が座り、二段目、三段目には数十人のクルー達が椅子に座りコンソールを操作している。
ウィリアムは自身の椅子に備わっているマイクを取ると自身の艦隊に対して命令を下した。
「これより新式
その言葉に一気に艦橋が騒がしくなる。
階下から聞こえてくるクルー達の声がウィリアムの耳を打った。
「ドライブ機関出力上昇。ベント圧力は安全範囲内」
「周辺のレゾナンス粒子濃度は許容範囲内。追加散布の必要はありません」
「レゾナンス粒子、
「全艦、旗艦とのCIEコネクト完了。ジャンプリンクは現在百%を維持」
「空間融合を開始。対象空間との接合率六十%」
「艦隊周辺にエーテル光が発生しました」
「
ウィリアムは周りのオペレーターやクルーの声を遠くに聞きながら考える。
自分の出来る事はやりきった、と。
「五秒前」
『ウィルと一緒だったらどこでも行ける、なんでも出来る。負けるなんて有り得ないんだからっ!』
九年前のあの日、そう言って不敵に笑った彼女。
「四」
確かに。
僕も彼女がいれば怖いものなんて何もなかった。
「三」
だから僕が行くまで無事でいてくれよ。
「二」
だって二人が揃えば最強無敵なのだから。
「一」
「アルマ……絶対に君を死なせはしない!」
「
黒色の艦隊が青い光に包まれていく。
それは
この日、帝都民が空を見上げると、夜空の一角が青く光っているのが見えた。
そして次の瞬間、惑星ソルベリアの衛星軌道上に展開していた艦隊は、青い光と共に一瞬にして姿を消した。
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