エピローグ アマタボシの宇宙

リーニの家の中——


 夕日に照らされた部屋に粒子が集まり、人の形を形成した。私は自分の世界に帰ってきた。

 ……今、この物語を読み終えたあなた達はこう思っているでしょう。

「彼らは無事に帰れたのか」

「ミツルは何故あの電車に居たのか」

「ミツルはあの後どうなったのか」

「ナト泉は何者だったのか」

 ものすごく気になるけど、ビー玉が決めた結末の続きは私にも分からない。

 ……それは夢が中途半端な所で覚めた時のように。私達は既に得ている情報から続きを考察したり、夢の続きを見れる機会を辛抱強く待つしかない。

 でも、彼らは宇宙の何処かに必ず存在していて、私達と同じように「生きている」


 ……「どうしてそう言い切れるのか」ですって?

 それはね——

「彼女達は、私の『友達』だからよ」


 そう語った彼女は、いつの間にか手に握られていた淡青色のキーホルダーをお宝の横へ静かに置いた。

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