第7話「日曜日のミサ」
本日は日曜日だ
マーサル村の人はラーシル教会に集まる
私たちも朝ご飯の後、みんなに続いて教会へ
「おはようございます、シスター」
「シスターをしております、ミリアと申します」
「いえ、ご丁寧にどうも」
「この前は名乗りませんで失礼しました」
「あ、いいえ」
「こちらが神父のベタです」
「ベタ・グローリアです、普段は町におります」
「神父様ですね、よろしくお願いします」
「はは、ではごゆっくり」
神父さんは苗字がある、偉い人なのかも
他の人は苗字を名乗ってない
人がだんだん集まってくる
村長もいた
「村長さん、おはようございます」
「おはよう、エルシー、カナデ」
「お体は大丈夫ですか」
「もちろん、村は慣れたかい?」
「おかげさまでぼちぼちです」
「またご飯食べにおいで、いつでも歓迎するから」
「ありがとうございます、また今度」
ギルド支部のモーラさん
モーラさんって耳長いからエルフなんだよね
「おはよう、エルシーちゃん、カナデちゃん」
「モーラさん、おはようございます」
「日曜日はギルドは?」
「午前中はミサでお休み、午後は私の用事しだいね」
「なるほど今日は?」
「お休みよ」
「わかりました」
次はレナさん、ちょっと変わった人だから
こないかと勝手に思ってたけどハズレだね
「レナさん、おはようございます」
「あらぁ、カナデちゃんにエルシーちゃん、おはよう」
「おはようにゃ」
「ポーション使った? まだだよね」
「まだですね」
「賞味期限、1か月ぐらいだから交換にくるんだよお」
「わかりました、まだ大丈夫ですね」
「中古はゴミだけど肥料になるんで下取りしてるからねぇ」
「はい、覚えておきますね」
さて次、ランドリューさんもいる
ランじいは信心深かそうだ
火の神とか信奉してそう
「ランじい、おはようございます」
「おお、カナデちゃんどうじゃ剣の調子は」
「とってもいいですよ、よく馴染んで」
「そうかそうか、さすがワシ」
「自画自賛ですか」
「ほほほ、年寄りの冷水とか言ってられんわい」
「頑張ってください」
「まだ働かそうというんじゃな」
「そういうわけでは」
「あっはは、モチのロン、冗談じゃよ」
「よかった」
とにかく教会の待合室は賑やかだった
みんなでぞろぞろ礼拝堂に移動してミサをする
「ごほん、ではミサをはじめます」
神父さんの司会で始まった
歌を歌ったり説法を聞いたり
「ここラーシル教会はカラリスト教の教会です」
「その歴史はラーシル教会は200年前から」
「カラリスト教は1000年前より古いと言われています」
「カーラ神、女神だと言われていますが」
「絶世の美女だったとだけ伝えられています」
「彼女が作りし理想的な世界なのだそうです」
「モンスターが徘徊し人間には厳しい世界も」
「神様は何か意味を持ってお作りになった」
「そう信じられています」
思ったより本格的でびっくりした
ちょっと眠くなっちゃったのは
ここだけの秘密だよ
続く……
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