第5話「ウサギ狩り」
今日も朝からエルシーとギルド支部へ
「おはよう、エルシー、カナデ」
「おはようございます」
「おはようにゃ」
「今日はなんですか?」
「今日は特にないけど、ウサギ狩りなんかどうかな?」
「いいにゃよ、カナデのレベルアップにもちょうどいいにゃ」
「なるほど、私向けなんだ、ありがとう」
「気にすることないにゃ」
「うん」
「一緒に頑張るにゃ」
「そうだね、頑張るね」
「ではいいかな、いってらっしゃい」
「いってきます」
「いってくるにゃ」
村を出て山に入る
今日のターゲットはウサギ
「スライムよりすばしっこいから注意にゃ」
「うんうん」
「カナデ一人だと難しそうだったらサポートするにゃ」
「ありがとう、エルシー」
「これくらいなんともないにゃ」
「頼もしいね」
「えっへん、もっとお姉さんをほめていいにゃ」
「あはは、私よりお姉さんだったんだ」
「知らないにゃ」
猫耳族特有の聴覚でウサギを探す
エルシーの耳が左右にピクピク動いて可愛らしい
「こっちかにゃ」
「うん」
山にさらに入っていく
「もう少し先にゃ」
「はーい」
「こっちにゃ」
「うん」
「いたっ」
「ウサギだ、エルシー」
「まずはカナデ一人でやってみるにゃ」
「わかった」
私はナイフを構えてウサギに突撃していく
「おりゃああ」
しかしナイフは当たらず逃亡されてしまう
「すばしっこいにゃ、言ったにゃ」
「うん、ごめん」
「いいにゃ、逃げられるのも経験だにゃ」
「そうだね」
「次は僕が手本を見せるにゃ」
「わかった、しっかり見てるね」
「まかせてにゃ」
再びウサギを探す
「いたにゃ」
ゆっくりエルシーは近づいていく
気配を忍ばせてゆっくりゆっくり
「おりゃあああ」
エルシーが素早く飛び出した
ウサギはびっくりしてパニック状態だった
そこをすかさず攻撃して仕留める
「できたにゃ」
「おお、ぱちぱちぱち」
「えっへん」
「すごい、エルシー」
「どうにゃ」
「さすがエルシー師匠」
「ほめるにゃし」
次は二人で挑戦した
「えいやあああ」
「にゃあああ」
左右から挟み撃ちに成功した
こうして無事にウサギ狩りをした
「あらあらウサギ狩りできたのね」
「はいっ、エルシー師匠のおかげで」
「あら、あの新人だったエルシーが師匠だなんて」
「にゃにゃ、エルシーだってできるにゃ」
「歳は取りたくないものね、ふふ」
「にゃ、抗議するにゃ」
「ほめてるのよ、子供の成長って早いのね」
「にゃはは、ほめられた」
ウサギの大部分をギルドに卸して村で分ける
お肉の一部は家に持ち帰る
今日はウサギ肉のシチューの予定だ
お肉はやっぱり美味しい
ホロホロ肉のシチューが楽しみだ
続く……
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